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倉持「ひゃーっははは！！」
「いい加減にしてよ！！いつまで笑ってんの！」
昼休憩になっても私の顔を見ては笑い続ける倉持をにらみながらキレると、「だって御幸に抱きつかれて顔赤くなるとかお前のキャラじゃねー！」と堪えきれない笑いをふきだした。
「私に抱きつかれて照れてたのはどこのどなたでしたっけー？」
倉持「照れてねーよふざけんな」
「はいはい言ってろ言ってろ」
倉持「おい！照れてねーって！…聞けよ！」
倉持を適当にあしらってお弁当の鞄を持つと早足で教室を出る。
唯と幸子のところに行こうとA組に向かっていると、ちょうどトイレから出てきた見慣れた後ろ姿を発見する。
「ノリーっ！！」
川上「んなっ！うわっ…！」
「うわぁっ！」
ノリに後ろから抱きつけば、いきなりの出来事に前につんのめる。
2人して廊下の真ん中でずっこけた私たち。
「いったぁー…」
川上「…A。お前なぁ…」
「あ、ノリごめん」
私の下敷きになっていたノリは、呆れた顔で私を見て「重い…」とうめく。
「ごめんごめん」と立ち上がると、ノリが「なんだよいきなり…」とズボンのお尻をはたきながら立ち上がった。
「いやぁ〜ドッキリしようと思ったんだけど、ノリには普段から抱きついてるしなぁーと思って」
川上「心配しなくてもビックリして寿命縮んだよ」
「あはは、よかった」
川上「よくない」
頭をかいて笑う私にノリは呆れたように小さく笑うと「梅本たちのところ行くの？」と聞いた。
頷いていると、隣を通り過ぎていった男子がひゅーと口笛を鳴らしながら私を見る。
「…え、なにあれ、新手のナンパ？」
川上「さぁ……うわっ！A！」
「え？」
ノリはいきなり顔を真っ赤にすると私の背後に回るとバシッと叩きつけるように私のスカートを直した。私が「あ」と気づいたように呟くと「A！」といきなりつめよってくる。
「ちょ、え、なに、ノリ」
川上「Aはもうちょっと危機感持ちなよ」
「いや、どうせスパッツ履いて…」
川上「そういう問題じゃない。スパッツでもパンツでもスカートの中身には変わりないだろ」
「ちょ、なに、こわい」
☆
☆
過保護な彼
☆
川上「そんなドッキリとかやってもし逆に襲われたらどうすんだよ…」
「あっははーないない！」
川上「…ったく…」
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