343.↓小ネタ ページ2
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御幸「…何やってんのお前」
教室で、携帯を握りしめて席に座っている私を、隣の席に座って横目で見ながら苦笑いをする御幸。
「いや…なんか……昨日の夜から、知らない番号からの電話がめっちゃかかってくるんだよね……」
御幸「ははは、警察じゃね?」
「なんでよ!!」
半笑いで言ってくる御幸にムキーっとキレていると、また携帯がブブブとバイブし始めた。
表示されたのはやはり昨日からの番号で、私は「誰!?誰なのこれ!」と御幸に画面をつきつけた。
御幸「……その番号どっかで……………あ」
「なに!?」
御幸「鳴だ、それ」
「え!?成宮くん!?」
御幸が携帯を開いて確認してくれて、これは間違いなく成宮くんの番号。
私が急いで電話に出ると、「おそぉぉぉぉい!!!」と大声がキンキンと耳に響いた。
成宮『ちょっと杉本!!何回電話したと思ってんの?』
「ご、ごめん!知らない人だと思ったから……なんで成宮くん私の番号知って……」
成宮『えー?一也に聞いたんだけど。言われてないの?』
「おい」
携帯を耳に当てたまま、隣の御幸を睨むけど、そんなのどこ吹く風で次の時間の予習をしているイケメンが憎い。
成宮くんに「何か用?」と尋ねると、「別にたいした用じゃないんだけどさぁー」と返事が返ってくる。
成宮『杉本、この前元彼に復縁迫られたってマジ?』
「なんで他校の成宮くんが私のそんな事実知ってるの」
成宮『一也に聞いた』
「御幸ペラペラ私の情報流すのやめてよ」
御幸「え?」
なんのこっちゃと言う顔で顔を上げた御幸に私は溜息をつきながら成宮くんに「ほんとだよ」と答える。
「え、彼氏いたことあるんだ」と失礼極まりない返事が返ってきて「ちょっと!」とつっこむ。
「まあ、もう解決したんだけど」
成宮『復縁しないことにしたんでしょ。なに?問題ありなの?その彼氏』
「いや、彼氏には何も問題ないんだけど……。年上で優しくて勉強もスポーツもできて……憧れの先輩だったしね…」
成宮『フーン』
興味のなさそうな棒読みな言葉が返ってきて「まだなにか」と言えば「あのさ」と改まった声で言う。
成宮『その人が憧れの先輩なら……杉本は俺のことはどう思ってんの?』
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☆
ちょっと気になっただけ
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「…………失礼な小僧」
成宮『あ?』
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