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絶望 ページ28

父「・・・そうだ。」

黄「んな!」

青「ふざけてんのか!そんだけの理由で自分の娘を手放すのかよ!」

母「私だって嫌だったわよ!」

全「っ!」

突然声を上げたお母さんに全員肩をビクつかせる。

母「嫌だったわよ・・・っ、あんな男に渡すくらいだったら、夢だったカフェなんて潰れても良かったのに・・・!」

潰れる?どういう事?

父「あの子は本気で夢を叶えに行ったんだ。それに・・・Aは言ったんだ。」

父「戸籍上家族でなくなったとしても、私はいつでもお父さんとお母さんの娘だって。」

父「俺はその言葉を信じて養子に行かせたんだ。あいつが後悔しないんなら、俺はそれで構わない。」

母「・・・っ、」

お母さんは悲しみで声が出ないのか、もう何も言わなくなった。

全「・・・。」

父「・・・すまないが、もう帰ってくれないか。」

もう、これ以上言わせないでくれと言わんばかりの悲しそうな顔。

そうだ、この人たちだって本当は嫌だったんだ。

私たちと、いや、それ以上に悲しい思いをしているんだ。

赤「・・・帰ろう。すいません、失礼いたしました。」

父「あぁ、しばらくたったら、また来なさい。お客さんとしてね。」









カフェを出て、皆は静かに歩く。

沈黙をやぶったのは、

紫「Aちん、もう戻ってこないのかなー。」

むっくんだった。

いつもと同じ口調だけど、声のトーンは下がっていて、むっくんも悲しかったんだなと思った。

緑「戻ってくるのだよ。あいつは必ず。」

赤「・・・そうだな。Aを信じよう。Aの為にも、全中では絶対に優勝するぞ。」

皆はそれぞれうなずく。

私たちはそのまま自宅のある方向に帰って行った。

待ってるからね。Aちゃん。









だけど、皆変わっちゃった。

三年最後の全中。

ねえ、皆、Aちゃんの事忘れちゃったの?

こんな優勝、Aちゃんは絶対望んでないよ・・・!

私は素直に喜べなかった。

その後は学校を休み自宅に引きこもる日々が続いた。

友達から心配されたメール。

『はやく元気になって学校に来てね。』

行きたい、けど、足がそっちに向かないの。

そんな時









私は九条奏斗に出会った。

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manaekaki(プロフ) - Rinさん» 見てみたらそうでしたね!直しておきます!ご指摘ありがとうございました! (2016年9月10日 22時) (レス) id: 7bb55a48ed (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - 龍之介の一人称は「僕」ではなく「俺」ではないですか? (2016年9月10日 20時) (レス) id: 42ba435213 (このIDを非表示/違反報告)
manaekaki(プロフ) - 二次元LOVEさん» コメありがとうございます!面白いと言って頂けてとても嬉しいです!これからも頑張ります! (2016年8月27日 11時) (レス) id: 02c8dea248 (このIDを非表示/違反報告)
二次元LOVE - とっても面白いですね!これからも、更新頑張ってください!応援しています! (2016年8月27日 10時) (レス) id: 39c33adda0 (このIDを非表示/違反報告)
manaekaki(プロフ) - 胡蝶さん» なんどもコメしてくれてありがとうございます!天にぃ気に入ってくれて良かったです!これからも更新がんばります! (2016年8月25日 23時) (レス) id: 7bb55a48ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:manaekaki | 作成日時:2016年8月22日 11時

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