過去を捨てよ54 ページ9
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氷室「すっかり暗くなったな。」
貴「まあ....こっち着いたの夕方だし...」
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辰也と一緒にレストランを出ると、外はすっかり日が沈み、街灯が付き始めていた...
久々に会ったことで話が弾み、時間のことを忘れてしまっていたのだ。
歩道を歩いていると、辰也はさり気なく私を道路側ではない方を歩かせ、前方から沢山の人がくれば、ぶつからないよう庇ってくれる...
紳士的というか何というか...
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氷室「A、これから何処に泊まるとかもう決まっているのか?」
貴「え......あー唐突に来たもんだから、これからホテルに行って部屋が空いてるか聞いてみる。」
氷室「....じゃあさ。」
貴「ん?」
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氷室「....俺の家に来ないか?」
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貴「.....え」
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いきなり辰也が発言したことに驚いて横を歩いている辰也を見上げると、私の方を見ながら優しく微笑んでいた...
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貴「でも...迷惑だし。」
氷室「いいよ。父さんと母さんどっちも出張してて居ないんだ。明日の夕方には帰るって言ってたけど。」
貴「...」
氷室「クスッ.....
.....と言っても、父さんと母さんもきっと歓迎してくれたさ。アメリカにいた頃、Aがうちに来た時嬉しそうだったし。」
貴「...辰也の父さんと母さん...優しすぎなんだよ。」
氷室「そう言わずに。ホテル泊まってお金払うより良いだろ?」
貴「.............分かった。」
氷室「うん。」ニコッ
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辰也の家にお邪魔するのはあれかなっと思ったけど、おずおず....お願いすることにした。
辰也もまた私の返事を聞いて、嬉しそうに私の手を握りしめてきた...
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パサッ...
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貴「!」
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氷室「夏だけど夜は冷えるからこれ着て。」
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そう言うと辰也は、私に着ていたバスケ部の上着を掛けてくれた...
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宵華 - 赤司様ああぁぁぁぁぁあ!すっごく面白いです! (2015年12月26日 19時) (レス) id: 5fd51ca0f3 (このIDを非表示/違反報告)
橙乃かりん(プロフ) - だおさん» 完結(?)おめでとうございます、新章も楽しみにしてますね!氷室さん危ない・・・彼女とられそうw (2015年12月26日 17時) (レス) id: d978ad2b67 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - 赤司かっこいいぃぃいぃぃぃぃぃ!!!告るのかな*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* 頑張ってください! (2015年12月26日 9時) (レス) id: d971010723 (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸`)(プロフ) - めっちゃくちゃ良いとこじゃないですか!楽しみです!更新頑張って下さい! (2015年12月24日 20時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)
トルフィン@タメでお願いしやーっス!!(プロフ) - うおおおお!!赤司ぃぃぃい!来ると信じてたよぉぉぉ!!← (2015年12月23日 23時) (レス) id: 24947e4e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2015年12月15日 0時