二章 ページ2
Aside
黒服に「お疲れー」と云いマンションの中へ入っていく。
私が住んでいるのは皆が云うタワマンだ。勿論 最上階では無い、確か20階。
確かって自分の住む場所を忘れてるのかって?そうだよ。なんだって今日までは徹夜デイだったからね。
ずっと書類と睨めっこして、終わったら太陽がおはようございますをしていて、また書類が私を呼んでの繰り返し。
ブラックだ…姉さんがいなかったらやめてるね。
姉さんというのは尾崎紅葉さん…私を拾ってくれた恩人。姉さんがいなかった私は今頃 お花畑の天国で走り回ってるさ、それか虹色の草履虫でも見ているかもしれない。
そう思い乍 届いた手紙やらを確認する。
『うわ…』
思わず声を上げた理由は3つあり、1つ目はその手紙…否雑誌の中にゼ○シィが混じっていた事。
私はまだ齢19歳、正真正銘の未成年だ。
そんな未成年にゼ○シィを送りつけて来るなんて、愚物の思考はよく分からん。
2つ目と3つ目は毎日届いていた様な手紙。
「僕のAさんですからね」等と意味不な文が送られてきている。あと非道いことをいうが偶に書かれる"露西亜語"は綺麗なのに日本語が汚い、誤字やらがありギリ読める程度。
もう1つは「ごめんなさい」としか書かれていない手紙、何がごめんなさいなのだろう。
どっちも宛名も無いから、返事が出来ないじゃないか←
とは云え、此処はセキュリティが高い方だった気がするんだが……怖いな、私一応マフィアなのだけど。
そんな考えを残し、私は家に入った。
___部屋には未だ侵入者がいると云うのに。
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