受け入れる場所 ページ8
デントside
デント「そんなに無理しなくていいんじゃないかな?」
誰かに頼りたくても頼ることができず
抱えきれない寂しさを一人で押し殺して生きるAを
もう見ていたくなかった。
A「デント・・・」
それにー
デント「それに、君はさっき
自分を受け入れてくれる場所なんてないって言ってたけど
僕が必ずAを受け入れる場所を作るから」
A「・・・なんで出会ったばかりの私に
そこまで言ってくれるんですか?」
デント「・・・そう言われると自分でもわからない。
だけど、君を守りたいっていう気持ちがあるのは確かだよ」
上手く言葉にできない時分に苦笑いしながらも
僕の本心を伝えるとAはなにか考えているようだった。
デント「どうしたの?」
A「その気持ちは嬉しいけど
私はずっとここに留まっておくつもりはない。
だから・・・どうしても辛くなったときだけ
ここに、戻ってきてもいい?」
口調と表情は落ち着おているが
やはりどこか悲しげな彼女を目にし、
僕が選ぶ選択肢は一つしかなかった。
デント「僕も一緒に行っちゃだめかな?」
ジムの心配がないわけじゃなかった。
ポッドやコーンに聞いてもいないし。
だけどそれ以上にAと一緒に同じ景色を見たい。
その思いがあっての選択だった。
ポッド「そういうことならデント、行って来い!」
コーン「ジムのことはこのポッドとコーンにお任せください」
デント「ちょっ、聞いてたの?!」
どこからか話を聞いていたポッドとコーンが部屋に入ってきた。
時間を見たところ、レストランの閉店時間を過ぎていた。
ポッド「しっかりAのこと、支えてやるんだぞ」
A「まだ私は何とも言ってないんだけど・・・」
着々と話が進み、Aがそれを静止した。
デント「あの、僕と一緒じゃ嫌、かな?」
A「嫌とかそういうのじゃなくて!
本当にジムとかレストラン大丈夫なわけ?」
よかった。ただ単に心配していただけのようだ。
コーン「こちらのことはポッドと二人で
なんとか回していきます。
Aはデントのこと、よろしくお願いしますね」
デント「二人とも・・・ありがとう!」
A「・・・」
(今のA、何考えてるんだろう・・・
旅をしていくうちにAのこと
もっとわかってあげられる日が来るのかな・・・)
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作者名:アイス最中 | 作成日時:2023年2月3日 21時