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メリット ページ15

Aside


慌てた様子で眠っているキバゴを抱えた少女を


サトシがアイリスと呼んだことから


サトシとその子が知り合いであることがわかった。


どうやらデントとも知り合いらしい。


そこに白衣を着た眼鏡の女性が入ってきた。


私はマコモと名乗る女性が連れているムンナが怖く


あまり話が入ってこなかったけど


どうやら外にポケモンを出していると


ポケモンは眠ってしまい


それは夢の跡地にいるムシャーナの影響とのこと。


サトシとアイリスはその話を聞き


問題のムシャーナの元へ向かうべく


夢の跡地を目指すようだ。


一方、私はというと…


ポケモンのために自分が動くなんて


とてもじゃないができなかった。


デント「大丈夫。僕がずっとついてるから」


当たり前のようにこの場に残ったデントに背中をさすられる。


A「・・・デントは行かないの?・・・」


デント「あの二人のこともムシャーナたちのことも


心配ではあるけど、Aを一人にしておけない。


それにずっとそばにいるって決めたし・・・」


デントはちょっと照れたように言う。


私はデントのぬくもりを感じながら少しずつ呼吸を整える。


だけど心臓はいつまで経ってもバクバクしていて…


デントにも届いてしまいそうなほどだ。


ずっとそばにいるって言ってくれた。


その言葉が嬉しくてたまらない。


それと同時に私はデントを


束縛してしまっているのではないかと不安を抱いた。


私なんかに優しくしてずっとそばにいて。


自分のやりたいこと、我慢してしまうのではないかと。


私のせいでデントの人生を邪魔したくない。


やっぱり一緒に旅をするの、やめたほうがいいのかな…


サトシも私を受け入れてくれたけど


ポケモンのことになると必死に頑張るところがある。


私と旅をしてて、二人にとってのメリットって何だろう?


それを考えても全く出てこなかった。


デント「大丈夫だからね」


ずっと声をかけ続けてくれるデントの腕の中は


居心地がよくとても暖かかった。

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作者名:アイス最中 | 作成日時:2023年2月3日 21時

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