同期のアイツ【his view】3 ページ3
確かに身体は怠くて重い。
言われてみれば熱も高そうだ。
しょうがないから言われた通り帰って大人しく寝よう。
Aはあれでもちゃんと上忍だし、今のガイと組手しても勝てるくらい強いんだから……下忍を連れた大したことのない任務なんて……大丈夫。
ん？待て待て……大丈夫って何よ……
まあいいや、早く帰ろ。
考える事を放棄した俺は踵を返して、自宅に帰るとそのままベッドに倒れ込んで眠りについた。
次に意識が浮上したのは、コツコツと窓を叩く音がしたから。
部屋の中は真っ暗で、随分長く寝てたなと身体を起こせば、熱のせいで重たかった身体は幾分軽くなっていた。
立ち上がって灯りを付けてから、ベランダのカーテンを引いて窓の鍵を開けた。
そこにいた満面の笑みを浮かべる人物に思わず嫌な顔を向けたのはもう、しょうがないと思って欲しい。
「カカシ、ちゃんと寝てたみたいだね！」
「A、ここ……玄関じゃー無いんだけど？」
爽やかに言ったAは嫌味を込めた俺の声など無視して、ズカズカ普通に部屋に入って来た。
いや、なんで入って来ちゃうの？
仮にも男の一人暮らしの部屋よ？
大丈夫かコイツ……まさか他の奴等にもこんな感じなの？
今度アスマにでも聞いてみて、もしそうならちゃんと説教してやんなきゃなんて俺が考えてるうちにAは部屋を物色していた。
「ねえ、本当にモノがないね！？生活してる！？」
「Aに関係ないでしょ。てか、勝手に部屋に入って来ないでよ。」
何にもなーい！とケラケラ笑うAに呆れて思った事を口に出せば、目の前に買い物袋を突き付けられた。
「はい、これ！飲み物と食料。」
「……どーも。」
全然俺の話し聞いてないのね……
渋々ながらAに笑顔で差し出された袋の中を覗き込めば、果物やらカップ麺やら兎に角色々入っていた。
しーかし、病人にスナック菓子買うかね？普通……
Aの謎の見舞いの品チョイスが気になったが、それを全部見終わる前に台所からAが声を上げた。
「ねー、カカシ！鍋どこー？米と調味料も！あとその袋の中の卵頂戴ー！」
コイツ……本当に俺ん家に何しに来たの？
がさがさと人の台所を漁り出すAに、仕方なく近付いて一通り場所を知らせる。
部屋に備え付けられてる上の棚から鍋を下ろすのに腕を伸ばせば、思いの外Aとの距離が近くなって肩と肩が触れた。
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テン(プロフ) - かなさん» かなさんコメントありがとうございます(*^^*)そう言って頂けてとても嬉しいです！亀更新で申し訳ないですが、これからも楽しんで貰えれば幸いです♪ (2022年4月29日 2時) (
レス) id: c0a1965786 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - とても面白いです！応援しています(^^*) (2022年4月16日 5時) (レス) id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - sayyさん» sayyさんコメントありがとうございます。亀更新で申し訳ありません＾＾；とても励みになりました！続きは気長にお待ち頂ければありがたいです(*^^*) (2021年9月27日 21時) (レス) id: 7837fbad55 (このIDを非表示/違反報告)
sayy - カカシが可愛い!応援してます!頑張ってください! (2021年9月23日 21時) (レス) @page37 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - キーさんさん» キーさんコメントありがとうございます。確かに最近ナルト作品少ないですよね(^^;ナルト君達も出していけるように頑張りますね♪応援ありがとうございます(*^^*)とっても嬉しいです。 (2021年2月14日 12時) (レス) id: 3d6ac160d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テン | 作成日時：2021年2月6日 22時
