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侑side
「…あるな」
サムはそのままなにも言わず、目線をこちらへやった
今回もそうなんやろ、ってことか
口割るまで逃がさへんぞって感じやな
はぁ…
一つため息をついて、サムに話すことを決めた
「俺な、知ってんねん。
お前があの子を、初めて会ったときから好きなこと」
「…そんで?」
「俺も好きやったかもしれへん。けどな、
お前のその気持ちに勝てる自信はないねん。
お前の気持ちの強さがわかったときからな。
今の俺は、お前と争うよりも、お前を応援した方がええんちゃうかなって…
なぜか、思ってまうから」
今まで噛みついてきそうなほどに前のめりになって
睨むようにこっちを見とったサムは
気が抜けたようにいつもの表情に戻った
そして納得したような声をあける
「…ふーん、そういうことか」
「…なにがやねん」
「ほんま、人間って不幸よな。
…お前、お前自身の恋心よりも先に、俺の恋心に気づいてもうたんやろ」
「は?」
「たまたま俺らが双子で、お互いのことが自分のことのようにわかってしまうせいで」
…余裕ぶっこいてわかったように言うん、クソ腹立つな
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まむ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます!!!がんばります!!近いうちに更新しようと思いますのでもうしばらくお待ちを…!!(_ _*) (2020年9月5日 22時) (レス) id: 916f0b37f8 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 続き楽しみです!!これからも頑張ってください♪ (2020年9月2日 21時) (レス) id: 78ddd75d3b (このIDを非表示/違反報告)
まむ(プロフ) - えなさん» お読みいただきありがとうございます!シリーズ楽しみにしてくださってるなんて嬉しすぎます( ノωノ)頑張りますね!! (2020年7月22日 20時) (レス) id: 916f0b37f8 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - こんぺいとうの時から読んでます!お砂糖シリーズ楽しみです頑張ってください(●´▽`●) (2020年7月22日 19時) (レス) id: 7aee9242eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まむ | 作成日時:2020年7月22日 0時