私が苦手とするのは、新しく来た姉でした。(ブラコン＆黒バス)

３０.涙 ページ33

「テツヤ君！！」

後ろから名前を呼ばれ振り返ると

テツヤ君が息を切らしながら来た。

黒「迷子って聞いてびっくりしました」



心配かけちゃった。


「ゴメンね！！一緒にお店回ろう？」


黒「いいですね！皆さんには伝えとき
ます！出来れば二人きりが。」


そう言うとテツヤ君は大輝君の方を


チラチラと見る。


青「んだよ…邪魔扱いすんなよ！」



二人を見てると微笑ましいと思う。


「二人共仲良しだね？羨ましいな」



本当に羨ましいと思う。


青「あぁ？そうか？」


黒「そんな事無いですよ」



「息ぴったり！ふふっ行こう？」


二人の手を握り前へ進んだ。


この先の未来がどうなるか分からない


けど、今を楽しみたいんだ。


大好きな仲間との笑顔を守りたい。



もう少しだけ一緒に居ても良いよね？



神様…


黄「あ！！黒子っちと青峰っち！！
花火始まるっスよ！あと独り占めは
ずるいっス！！」


「黄瀬君！！それに皆も！！」


私たちの後ろには皆が居た。


なんか不機嫌モード？


なんでだろ？←



「みんな！花火見に行こう？」



全「そうだ/ね/な/なのだよ」



みんなで見る花火はとても幻想的で


とても綺麗だった



横には大好きなみんな。


もう少しだけ



もう少しだけ一緒にいたい。



旅行の時、絵麻にこう言った。



「今年までみんなと一緒に居たい。
来年からはちゃんと…ちゃんと
みんなから離れるから…それまで
手を出さないで欲しいの…」



絵「ふぅん〜まぁ良いよ。来年から
一緒に居たら、貴方も、桃井さつきも
ズタズタに傷つけるからね」



そう言った。


今は夏…



もうすぐで２学期…



みんなと一緒にいる時間もどんどん



タイムリミットが近づく…



こう思うとやっぱ寂しいな、


やっと見つけた私の居場所が…



また無くなり、朝日奈家に戻るのか。


みんな怒ってるかな？


愛想つかしてるかな？


嫌いになったかな？


あれ…そう言えばここの花火大会って


絵麻が朝日奈家に来る前に


みんなで一緒に来たっけ…



椿兄と梓兄と一緒に綿あめ食べたり


棗兄と昴兄と侑兄とは射的したり、


雅兄と弥と一緒に金魚すくいしたり、


京兄と要兄と一緒に輪投げやヨーヨー


もしたりした。


瑠生兄と風斗と祈織兄と食べ歩き


したりもした。


あれ…


なんで心があったかいんだろう。


苦手だったのに。


皆に言われた事…


「来年も一緒に家族全員で来よう」

３１.迷い→←２９.二人きり青峰side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す