（14） ページ28
友也side
友也「あの、A先輩」
レッスンも終わった部屋で、ぼんやり外を眺める先輩に声をかける。
『んぅ？』
俺を振り返ったA先輩は、はっと息を飲むほどに綺麗だった。
いつもは白に近い銀の光を放つ柔らかな髪は、今はオレンジ色の光を吸って輝いていて。
不思議そうに俺を見つめる水色の大きな瞳も、夕陽を反射して形容しがたい色を放ってる。
『…友くん？』
はっと意識が元に戻った。
なんだろ、説明しずらいけど……
A先輩には危うい美しさを感じるんだよな…
こう……楊貴妃とか…そういう類の…
友也「あ、ごめんなさい！あの…A先輩にお願いがあって」
『僕に…？勿論いいよ！僕に出来ることならなんでも！』
ぴょこぴょこと近寄ってきて俺の手を握るA先輩の可愛さを誰かわかって欲しい。
…危な、鼻血出そう。
友也「A先輩って演劇部でしたよね」
『うんっ』
友也「その、俺も演劇部に入りたいなって…思って…」
A先輩もいて、あの女神さまもいるとかなんという天国…！
むむ…って考え込むA先輩、ほんとに可愛いんだよな…
に〜ちゃんはうさぎって感じだけど、A先輩は……妖精？
やっぱり妖精役やってたからかな。
『うん…うん、おっけ！じゃあ僕と一緒に行こう！』
嬉しいなぁ！なんて言いながら、A先輩が俺の手を取って歩き出す。
…とてとてって効果音つきそう。
身長差があるっていうのもあるけど、歩幅が全然違うみたいでさ。
…はぁぁぁぁ…可愛い…
内心頭を抱えていれば、いつの間にか演劇部部室に着いたみたいで。
『わたる先輩〜』
友也「…"わたる先輩"？？？」
…どっかで聞いた事があるような…？
なんて思っていたら、パッと薔薇の花びらが舞った。
……これは、もしかして…！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 550人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海月(プロフ) - 久々の更新とても嬉しいです！作者様のペースで大丈夫ですのでお身体に気をつけて更新していってくださいね！応援しております！ (12月12日 17時) (
レス) id: 35dd37fd2f (このIDを非表示/違反報告)
Lemon!?(プロフ) - 久々の投稿めちゃくちゃ嬉しいです！応援してます!! (12月12日 0時) (レス) @page35 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - いちごみるくさん» 本当にお待たせしてしまって申し訳ないです…頑張ります！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます！ゆっくりですが、よろしくお願いします！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 久しぶりの更新に大歓喜です！ありがとうございます！魚さんの書く小説本当に全部好きです！続き楽しみにしています！ (9月21日 18時) (レス) @page33 id: de7f25a96e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：魚
| 作成日時：2021年12月16日 20時
