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Aside
？「そう言えばおぬしには自己紹介がまだじゃったのう」
導かれるまま軽音部室を後にした俺の前で、魔王がそう言った。
…俺勝手に魔王って呼んでるけどね。
魔王がふと立ち止まって振り返る。
？「我輩は朔間零。この学院に住む、しがない老人じゃよ」
『…よろしくお願いします、朔間先輩…？』
くつくつ、と喉の奥で魔王＿＿＿朔間先輩がまた笑った。
ツッコミどころが多すぎて、どこからつっこんだらいいのか最早分からん。
なにその"しがない老人じゃよ"って。
見た目俺たちと変わんないじゃん。
零「おぬしの事は知っておるよ。今年度からの転入生、紫垣Aくんや」
朔間先輩がまた歩き出す。
この人足が長いから1歩がデカすぎ。
いやまぁ…あんま背丈変わんないんだけどさ。
というか…
『…なんで、俺の名前…』
零「くっくっく…我輩は吸血鬼じゃからのう。そのくらいの情報、ちょちょいのちょいじゃよ」
またツッコミどころ増えた。
何、吸血鬼って。
最早何をどうつっこんだらいいのかわかんないので、何も言わずについて行くことにした。
…諦めが肝心だよね、教官。
考えるな、感じろ…
ナルホド吸血鬼ナンデスネ、と適当に相槌を打てば、朔間先輩が今度はからからと笑った。
零「さて、ついたぞい」
『…ガーデンテラス…？』
朔間先輩が立ち止まったのは、花々に囲まれた温室だった。
ぽかぽかとした午後の木漏れ日が差し込んで、それが花についた雫に当たってきらきらしてる。
…いつか俺が戦場で夢見た光景が、そこにはあった。
零「それでは、特訓を始めるとしようかのぅ」
どっこらせ、とジジくさい声をあげながら椅子に腰を落ち着けた朔間先輩がそういって笑う。
『アイ・アイ！』
いつもの癖で敬礼しながら、俺の心は高揚してきていた。
だって特訓だよ？
体動かせるんだよ！？
いや、さっきまで数時間にわたって体動かしてたんだけどさ。
元々軍用犬よろしく駆け回ってたからさ〜…
まだまだ動き足りないというか、なんというか…
俺はほら、弟弟子と違って戦略とかよく分かんないからさ。
よく脳筋って言われたな…あいつに…
ま、それは置いておいて。
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魚(プロフ) - あお^さん» ありがとうございます…！確かにそこが二次創作の醍醐味ですね笑 (2021年9月10日 17時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
あお^(プロフ) - 私には考察という高度なことはできませんが、毎話楽しみにしています。魚さんのお話を元に妄想するのが楽しいです！本家では見られないキャラの意外な一面が見れるのが、二次創作の利点だなと思いますw (2021年9月8日 15時) (レス) id: e8bb8daa61 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - カズキさん» ありがとうございます！うわー！考察して下さると書きがいがあります！更新頑張りますね！ (2021年8月26日 21時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 凜々さん» ありがとうございます！！更新がんばりますね！ (2021年8月26日 21時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
カズキ - 更新お疲れ様です！お話全て拝見させて頂いております！勝手ながらに考察なんかもさせてもらっていて笑どの話も深くてとても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年8月23日 15時) (レス) id: 65b465303e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年8月18日 17時
