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Aside
パン、パン
＿＿＿中部地方、とある神社
手を叩く乾いた音が5つ分、高らかに響いた。
二礼二拍手一礼。
古来より綿々と受け継がれてきた伝統を守りつつ、俺たちはお参りをしとった。
じっと手を合わせたまま動かん両隣に思いを馳せる。
……日和と凪砂は、何を願っとるんやろうか。
SSの成功？
白組の勝利？
それとも………
ともかく、俺も神さんに願いを伝えた。
どうか俺の大切なものが＿＿＿
茨「さて、お参りのシーンも撮れましたし、少し休憩に致しましょうか」
茨の声で、俺たちはばらばらと散らばる。
今回、俺たちEdenが白組の衣装を着てこうしてお参りに来とるのは、ひとえに茨の策略やった。
…正直、もうこういった策略とか戦略とかには懲り懲りやわ。
だからなんも考えずに従っとるんやけどな。
『…通俗的やなぁ。こんなことしてもうたのに、楽園の使者とか名乗ってええの？』
日和「それの何が悪いの？ぼくたちはぼくたちがしたいことをする！それがいい日和！」
『あかん話通じひん』
楽しそうに体を揺らす日和が、向こうの塔を見に行こうね！なんて俺の手を引く。
もう考えるのも億劫で素直について行こうとした俺は、反対の手をぐっと引かれてよろめいた。
凪砂「……Aくん」
俺の手を引いたのは、さっきまでメアリと遊んどった凪砂で。
…なんでそんな、困った顔しとるん。
『んー？なんや、凪砂。いきなり引っ張ったら危ないやろ？』
凪砂「あ……ごめんね…』
『ええよ、ほんで？』
何かに迷うみたいに、凪砂が目線を泳がせる。
いつもならそろそろ駄々をこねはじめる日和も、珍しくじっと待っとった。
その間もうろうろと視線を泳がせとった凪砂が、何かを探るような目を俺に向けよる。
凪砂「……私たちが四国で立ったあのステージ、どうして君はいなかったの…？」
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魚(プロフ) - あめんぼさん» ご愛読頂きましてありがとうございました！ (2021年8月21日 17時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
あめんぼ(プロフ) - とても面白かったです。 (2021年8月20日 20時) (レス) id: 446f4af563 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 初坊さん» ご愛読頂きましてありがとうございました！そう言っていただけて嬉しいです！ (2021年8月19日 19時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
初坊(プロフ) - 完結、おめでとうございます！とても素敵な作品でいつも更新楽しみにしていました。この作品にであえて本当によかったです！ (2021年8月18日 19時) (レス) id: 8f51cef084 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - さばかんさん» ご愛読頂きましてありがとうございました！そう言っていただけて嬉しいですー！新作でもよろしくお願いします！ (2021年8月18日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年8月11日 12時
