26:親友 ページ27
．
「A……?!A?!」
『やだなぁ、私だよ。』
変だね、思い出せないのに。
なんでか思い出せた気がするの
『なっちゃん。久しぶり』
「ひ、さしぶりじゃないよ…!!再開の仕方が最悪だよ！」
失礼ではあるが少し身長の低い彼女は、
黒希 棗、私の親友。
離れてしまった私の親友。
連弾したり、私に唯一寄り添って話を聞いてくれた。
私の親友。
『にしても、髪染めたんだね。黒髪じゃなくなってる。』
「ただのイメチェンだけどね」
髪をいじりながらニカッと笑う彼女の笑みは心が満たされていく気がして。
暖かかった。
そうだ。あの夢で聞いた泣き声は
記憶を失った時の貴方の反応だ。
ごめんね、失った記憶で貴方を悲しませてしまって。
『ごめんね』
「んなこともうどーでもいいわ！」
そんなこと言って勢い良く抱きついてくる。
正直に言おう。
傷が痛い。
でも、私もそんな事どうでもよかった。
傷は気にせず私も抱きついた。
しばらくして離れる。
『……そういえば、どうしてここにいるの?』
「あぁ……、戻ってきたの。久しぶりの休暇だったから。」
『じゃあなんで病院に?』
「雑貨屋さんの帰り。覚えてるかな?ガラス細工の綺麗なお店」
その時、轢かれた私を見て、親戚と嘘を言って私についてきたのだという。
まぁ、こんな特徴的なら分かるか。
あの惹かれる感じ。何回か私も行ったんだ。
覚えてないけど。
『私いつごろ退院出来っかなー。』
「幸い、傷は軽い方だってさ。でも１ヶ月は休んでね。」
心配だから、って
過保護だなぁ。
『最近、不定期すぎるなぁ。お休み』
手は片方使えるので、なんとか文字を打つ。
[事故のためお休みさせていただきます。約1ヶ月後にまた会いましょう。]
これでいいかな
呟くボタンを押す。
ごめんね、本当に不定期すぎて。
「何が不定期なのー。」
うん、だから１回飛びついてくるのやめようぜ。なっちゃん。
『…………内緒』
「えー!!」
誰にも明かさない私の活動。
誰も知らないって言う優越感があるでしょ?
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みつ豆サブ(プロフ) - 猫好きのミンティアさん» 無痛症あるんですか！教えていただきありがとうございます！続き早めに更新します！ (2017年12月7日 16時) (
レス) id: a8ae1c5830 (このIDを非表示/違反報告)
猫好きのミンティア - うろ覚えですが痛覚欠落障害に似たようなもので無痛症というものがありますよ！続き正座待機してます)^o^( (2017年12月7日 14時) (レス) id: 032370afdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつ豆 | 作成日時：2017年11月1日 21時
