44:約束 ページ45
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「ねぇ」
『ん?』
「Aはさ、歌が楽しい?」
『……うん』
「そっか。なら、よかった。」
『何?突然そんなこと聞いて』
「いや?1年くらい続けてて飽きないのかなって。歌い手」
『飽き性な結菜は分かんないけど、やってみれば楽しさが分かる。』
「へー」
ニヤニヤしながらこっちを見る。
「Aがピアノ以外に興味を示すなんてね。珍しかったから」
『いいじゃん、なっちゃんが進めてくれた事だし』
「なら知ってる?棗ちゃんニコ動で人気の96猫って事」
『…………ごめん難聴みたい、もう1回言って。』
「だーかーらー!棗ちゃんはニコ動の96猫なんだって!気付かなかったの?!」
『うん』
「即答ヤメテ」
確かに声質は似てた。でも、まさかの同一人物なんて…。
『私なんて人気者と友達に……』
「いや、Aも人気だからね?」
『いや、私なんてまだ底辺。
それで、歌いたい歌ある?』
「うーん……。」
『おすすめ教えよっか?』
「いや、自分で考えたい。」
『ん、分かった。』
好きなものはゆっくり考えるのがいいからね。
『ねぇ、ご飯食べよ』
既に窓の外の景色は夕焼けの茜色と藍色が混ざり日を落ちた事を表していた。
「うん」
久しぶりに2人で囲む食卓
残っていたスープを温め直して、また食べる。
『やっぱり美味しい』
「最近まで炭作ってました」
『えー』
なんて、くだらない会話でも1人が当たり前だった私にとって新鮮だった。
ほんの少し昔話を交えた会話は弾む。
新しく約束を交わして。
−−−−また協力して行こう
そう、新しく。
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みつ豆サブ(プロフ) - 猫好きのミンティアさん» 無痛症あるんですか!教えていただきありがとうございます!続き早めに更新します! (2017年12月7日 16時) (レス) id: a8ae1c5830 (このIDを非表示/違反報告)
猫好きのミンティア - うろ覚えですが痛覚欠落障害に似たようなもので無痛症というものがありますよ!続き正座待機してます)^o^( (2017年12月7日 14時) (レス) id: 032370afdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みつ豆 | 作成日時:2017年11月1日 21時