9.貴利矢との懺悔 ページ10
消灯時間になり、ポッピーが電気を消してくれた後、AはCRのベッドの上で1人、あれこれ考えていた。
ゲーム病になりCRに連れてこられたら、歴代の元カレが勢揃いしてた、、、。
CRに入院してしまったということは、これから毎日顔を合わせるんだよね、、そう考えたらちょっと気まずい。
A「でも、、『真実の愛』なんてそんな簡単に見つかるのかなぁ、、、あ、、、見つからないと私、消えちゃうんだ、、、」
そう呟いて急に心細くなった時。
「大丈夫。Aちゃんのこと消滅なんかさせねぇから」
声と共に貴利矢がふっとベッドサイドに現れた。
Aは驚いて起き上がって座ると貴利矢の顔を見る。
また思わず胸がドキンと鳴って、落ち着いていた感染ゲージが40%に上がる。
貴利矢「自分の事、ストレスなんだよな。仕方ないって思ってる。だからまずAちゃんに謝りたいんだ」
ニコッと笑って貴利矢は真剣な顔でAを見つめた。
貴利矢「彼氏いるって知ってたのに、あんな事してごめんな」
A「いえ、、私が九条先生の誘いに乗ってしまったから、、、」
そう。全部悪いのは自分。
飛彩と付き合っていたのに、いつも声を掛けてくる貴利矢に少し心がぐらついていたのは事実。
だから何度も誘われてたあの一回だけ、貴利矢の誘いに乗ってしまった。
お世辞も言わないような飛彩と対照的に、たくさん話して笑ってくれる貴利矢と飲むのは楽しかった。
その頃のAはまだ研修医だったし、年上の貴利矢が凄いドクターに見えた。
最初、飛彩を裏切るつもりなんか無かった。
貴利矢と飲むだけ、そのつもりだったのに。
楽しくてついついお酒もすすみ、酔ったAに貴利矢の言葉は簡単に気持ちをくすぐった。
「Aちゃんてホント可愛い」
「君みたいに自分をドキドキさせてくれる子、初めてだ」
「自分、Aちゃんのこと本気なんだけど」
ふざけたり、真剣な目で見て見つめたりしながら甘く囁く貴利矢に、Aはついつい嬉しくなった。
オペばっかりでなかなか会えない飛彩。
会ってもオペの事で頭がいっぱいで、Aにちっとも構ってくれなくて寂しい時期だった。
それが言い訳にはならないけれど。
二軒目に行く頃には、Aは酒にも貴利矢にも完全に酔っていた。
バーで貴利矢にそっと手を握られて真剣な目で見つめられ、その後気がつけば、、、
貴利矢の部屋で抱きしめられていた。
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大崎舞子(プロフ) - moon791さん» ありがとうございます!第2部までもうしばらくお待ち下さい♪ (2018年4月28日 9時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
moon791(プロフ) - 第2部突入ですか!続編を期待して待っています! (2018年4月28日 7時) (レス) id: 5e8cd81772 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - kojiさん» どこかで言わせてみます♪ (2018年4月27日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 大崎舞子さん» そんなん言われたら悶え死ぬ!!笑 でも‥言われたいっっ!(重症) (2018年4月27日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - ウルフさん» 只今、あんまりな夢主ちゃんなのでそのうち誰かに癒してらもらえるはず?? (2018年4月27日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2018年4月12日 12時