45.俺と遊ぼうぜ? ページ46
A「え?ここどこ??」
CRで銀髪になった大我から分離されたフードを被った魔法使い風のバグスターにCRのメンバーと共にゲームエリアへ転送されたはずだったが、気が付けば一人で全く知らない部屋にいた。
ぐるりと部屋を見渡せば中世のお城の様な作りの部屋で天蓋付きベッドに腰を下ろしていた。
仰々しいレースのカーテンの掛かる大きな窓から見える景色は決して気持ちの晴れる様なものではない。
どんよりとした薄暗く分厚い雲に覆われた空にはコウモリが飛んでいるのが見える。
A「みんなどこに行っちゃったんだろう、、、」
妙に静かなこの部屋に一人きり。
急に心細くなったAは部屋から出ようとドアに向かい、取っ手を押してみたものの動かず、次は引いても下げても開けることができずに怖くなる。
A「もしかして、私、閉じ込められてる?!」
「ああ、そうだ!お前を幽閉した!」
A「うわっ!どうしよー!ピプペポパニック!!!!、、、、って、今の誰?!?!?!」
大慌てで頭を抱えてオロオロするAの前にケラケラと笑いながらフードの男が現れた。
「お前、面白い奴だな!」
A「きゃぁぁ!!!」
男は驚いて離れようとするAの腕をグイッと掴んでAの顔を覗き込んでフードを脱いだ。
黎斗と同じくらい背の高いその男は、丸い目でくせ毛の短髪で、予想よりもかなり若くて可愛らしい顔の男だった。
「A!俺と遊ぼうぜ!」
A「何?何?遊ぶとか意味がわかりませんっ!!あなたバグスターなんでしょう?!」
「そっか、お前はCRのドクターじゃないから俺のこと知らないんだな。」
ニコニコと面白そうに笑うのにAの腕はちっとも離してくれない。
「俺はパラド。よろしく、お姫様」
A「パラド?」
パラド「もともとパズルと格闘ゲームのバグスターだけど、面白そうだからお前の恋愛シュミレーションのラスボスになってやったんだ!」
A「なってやった?!」
パラド「仮面ライダー達も自分の命がかかったゲームなら本気出すだろ?その方が絶対おもしろいって!」
A「そんな!簡単に人の命を弄ぶ様なゲームにするなんて酷い!」
パラド「俺は純粋にゲームを楽しみたいだけだ。だから俺はお前を全力で攻略してやる。俺の事を好きになれよ、お姫様!」
腕を掴んだままのパラドの笑顔が無邪気過ぎて、Aは逆に恐ろしくなった。
78人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大崎舞子(プロフ) - moon791さん» ありがとうございます!第2部までもうしばらくお待ち下さい♪ (2018年4月28日 9時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
moon791(プロフ) - 第2部突入ですか!続編を期待して待っています! (2018年4月28日 7時) (レス) id: 5e8cd81772 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - kojiさん» どこかで言わせてみます♪ (2018年4月27日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 大崎舞子さん» そんなん言われたら悶え死ぬ!!笑 でも‥言われたいっっ!(重症) (2018年4月27日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - ウルフさん» 只今、あんまりな夢主ちゃんなのでそのうち誰かに癒してらもらえるはず?? (2018年4月27日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2018年4月12日 12時