36.モヤモヤ ページ37
貴利矢「悪いけど、自分真剣にAちゃんの真実の愛を手に入れようと思ってる」
貴利矢はデスクに腰掛けると、敵意を剥き出しにして睨んでいる黎斗に言った。
貴利矢「どーせ、自分がAに何かしてるんだろうとモヤモヤしてたんじゃねぇの?大先生?」
飛彩「当たり前だ!あんな状態のAを連れて帰ったんだ!前科のあるお前はそう思われても仕方ないだろう!」
貴利矢「ま、自分もちょっとはその気もあったけどね。でも、本気でAが好きだ。だから何もしてねぇんだな、これが。」
大我「へぇ、意外だな」
貴利矢「真実の愛を見つけなきゃAは消滅するんだぞ!それ考えたら酔った勢いで自分の気持ちだけぶつけるなんてそんなこと自分には出来ない。欲しいのはAの気持ちだ。」
ポッピー「貴利矢、、、」
貴利矢の言う通りなのだ。
ライダー同士の小競り合いで誰が有利だとか、誰が相応しいとか、そんなのは関係ない。
Aが誰と真実の愛を見つけられるか、それだけなのだ。
黎斗「ふん、『真実の愛』か。誰がどうやって定義するんだ、、、」
ニコ「そう、それだよね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
A「宝生くん!ダッシュ!!」
永夢「はいっ!」
カイザーが終わったと思ったら今度は病棟の分娩室から産後出血だと連絡が入りAと永夢はオペ室から病棟まで階段を駆け上がる。
永夢「Aさん、二日酔いとか無いんですか〜?」
二日酔いで頭がガンガンする永夢に階段ダッシュはかなりキツイ。
A「全く無い!」
永夢「えぇ?あんなに飲んでたのに?!」
A「二日酔いがあれば、私あんなに飲まないんだと思うの。二日酔える皆んなが羨ましいよ!」
いや、Aは例え二日酔いになっても飲むんだろうと思ったが、息が上がった永夢は言わないでおいた。
病棟に上がると分娩後の患者が血まみれでレジデントの産婦人科医がバタバタと処置をしていた。
A「ちょっと診せてね」
Aが交代して診察する。
永夢「ちょっとしたスプラッタ映画ですよ」
A「私そっち系絶対無理!直視出来ないの」
永夢「そ、そうですか、、」
なかなか産後出血の止まらない中、血の海の中に手を突っ込んだまま、可愛い笑顔で患者に話しかけているAの方が、永夢にはスプラッタ映画よりもよっぽど恐ろしくて奇矯に見えた。
78人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大崎舞子(プロフ) - moon791さん» ありがとうございます!第2部までもうしばらくお待ち下さい♪ (2018年4月28日 9時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
moon791(プロフ) - 第2部突入ですか!続編を期待して待っています! (2018年4月28日 7時) (レス) id: 5e8cd81772 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - kojiさん» どこかで言わせてみます♪ (2018年4月27日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 大崎舞子さん» そんなん言われたら悶え死ぬ!!笑 でも‥言われたいっっ!(重症) (2018年4月27日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - ウルフさん» 只今、あんまりな夢主ちゃんなのでそのうち誰かに癒してらもらえるはず?? (2018年4月27日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2018年4月12日 12時