33.名前で呼んでくんない？ ページ34
『これ、まずい展開、、、』
近づいて来る貴利矢の顔が真剣なのが分かると同時に身体と唇が重なる。
驚くほど貴利矢の唇も身体も熱くてすぐに溶かされてしまいそうになり、Aは焦った。
しかし、自分の下で弱々しく抵抗するAを乗せてしまおうと、貴利矢は甘い音を何度も立ててAの可愛らしい唇を啄ばむ。
A「九条先生、、、ダメ、、」
貴利矢「へぇ？こんなに乗せられちゃいそうなのに？」
また意地悪な笑みで貴利矢はAを見下ろすと、もう一度Aに深く口付けた。
貴利矢「自分、Aちゃんのこと大好きなんだ。」
貴利矢はニッと笑って身体を起こすと、驚いたAの腕を引っ張って起き上がらせソファに座りなおした。
貴利矢「Aちゃんの事好きだ。だから酔っ払ったAちゃんを無理矢理のせて、あの時みたいな事はしない」
貴利矢はAの手を握り真剣に話し始めた。
貴利矢「自分がAちゃんに大先生を裏切らせて苦しめた事、今でも後悔してる。だから同じ事は二度としない。それに、どんなに自分がAちゃんを好きでも、Aちゃんが自分を好きになってくれなきゃ『真実の愛』じゃないだろ？」
貴利矢に真剣に見つめられ、さっきよりも胸がどくんとするのをAは感じた。
貴利矢「Aちゃん、ゲームクリア出来るように自分頑張るから。どうやったらAちゃんの気持ちを手に入れられるのかはわかんねーけど、この1週間にかけるよ」
A「九条先生、、、」
貴利矢は優しい。
嘘と冗談と真剣さがコロコロと切り替わって、思い切り翻弄されるのに、最後はいつも優しく包んでくれる気がする。
A『九条先生の事、好きになれそうかも、、、』
そして結局、惚れっぽいAの心は簡単に貴利矢にも靡いてしまう。
貴利矢「そうだ！お互いもっと仲良くなれる様に呼び方変えないか？」
A「呼び方？」
貴利矢「Aちゃんじゃなくて、A、って呼んでいい？」
A「構いませんけど」
貴利矢「よし！じゃあAは自分のこと『貴利矢』って呼んでくんない？」
A「えっっ」
貴利矢「ほら、呼んでくれよ」
A「貴、、貴利矢、、」
なんで名前を呼ぶのがこんなに恥ずかしいんだろう。ちょっと赤い顔で恥ずかしがるAに貴利矢は大喜び。
貴利矢「A、もう一回」
A「貴利矢、、」
貴利矢「やっぱたまんねぇ♡」
笑顔で貴利矢はAを押し倒した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大崎舞子(プロフ) - moon791さん» ありがとうございます！第2部までもうしばらくお待ち下さい♪ (2018年4月28日 9時) (
レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
moon791(プロフ) - 第２部突入ですか！続編を期待して待っています！ (2018年4月28日 7時) (レス) id: 5e8cd81772 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - kojiさん» どこかで言わせてみます♪ (2018年4月27日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 大崎舞子さん» そんなん言われたら悶え死ぬ!!笑 でも‥言われたいっっ！（重症） (2018年4月27日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - ウルフさん» 只今、あんまりな夢主ちゃんなのでそのうち誰かに癒してらもらえるはず？？ (2018年4月27日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おおさきまいこ | 作成日時：2018年4月12日 12時
