24.初めての人 ページ25
いきなり助手席に乗り込んで来たのは大我だった。
A「花家先輩、、、びっくりしました。どうしたんですか？？」
大我「何だよ、その言い方。よそよそしい言い方はやめろよ」
A「え、、、うん。」
大我「体調、大丈夫か？」
A「大丈夫。ありがとう。私、大我くんがCRにいるなんてちっとも知らなかった。医師免許剥奪されたのも噂で聞いてただけだったし。」
大我「そうだろうな。お前とは俺が研修医の時に別れちまったからな。」
他人事の様に軽く笑って言う大我を見る。
白髪が混じって以前とは違うけれど、意志の強そうな目は昔と変わらない。
Aが医学部に入ったばかりでまだ一年生の頃。大学生になれてウキウキと毎日が楽しかった。
そんなある日。
大学の図書館で上段の本を取ろうと手を伸ばしたが、あと数センチが届かない。
すると後ろからひょいっとその本を取ってくれた人がいた。
「ほら、この本だろ？」
驚いて振り返ったAはその人を見て思わず顔が赤くなった。
背がすらっと高く、黒くて大きな瞳にクールな表情。だけどどこか優しそうで、、、Aの好みのどストライク。それが大我だった。
A「あ、あ、ありがとうございます！！」
あまりにどぎまぎしてしまって、差し出された本を思わず落としてしまい、分厚い解剖学の本が大我の足を直撃。
大我「っっ痛ってぇっっっ！」
A「あ！ごめんなさい！！」
それが大我との出会い。それ以来、Aは大学の構内で大我を見かける度にときめいて、目で追ってしまう。いつの間にか目が合えば大我が軽く笑ってくれる様になり、大我から声を掛けてくれる様になった。
大我は3つ上の先輩。
まだまだ恋に不慣れだったAにある日突然、大我からの告白。そして交際が始まった。
高校生の頃は彼氏がいても手を繋いだりキスしたり中学生が背伸びした程度の交際しかした事の無かったAにとって、大我とは全てが初めてのことばかりだった。
ドライブデートもした事がなければ、お泊りなんかした事も無い。
純粋で何でも恥ずかしがりながら自分の言う通りに染まっていくAが、大我は可愛くて仕方がなかった。
だけど、恋に不慣れだったAは、何でもない事に不安になり、ヤキモチを焼いてしまう。
大我の事が好きでたまらないのに、小さな喧嘩は絶えなかった。
今思い返せば、初めての本格的な恋だったからこそ、うまくいかなかったのかもしれない。
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大崎舞子(プロフ) - moon791さん» ありがとうございます！第2部までもうしばらくお待ち下さい♪ (2018年4月28日 9時) (
レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
moon791(プロフ) - 第２部突入ですか！続編を期待して待っています！ (2018年4月28日 7時) (レス) id: 5e8cd81772 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - kojiさん» どこかで言わせてみます♪ (2018年4月27日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 大崎舞子さん» そんなん言われたら悶え死ぬ!!笑 でも‥言われたいっっ！（重症） (2018年4月27日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - ウルフさん» 只今、あんまりな夢主ちゃんなのでそのうち誰かに癒してらもらえるはず？？ (2018年4月27日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おおさきまいこ | 作成日時：2018年4月12日 12時
