21.ドラゴナイトの瞳 ページ22
グラファイトの唇の熱さに息を飲む。
荒々しく熱を注がれる様なキスに思考回路がショートしそうになる。
突然現れたハンサムなバグスターに覆い被さられ、抱きしめらている事に唖然としてただグラファイトにされていくばかり。
でも、どんなにグラファイトの瞳に心奪われても、やはりいきなりのこの状況が怖くなる。
首筋に噛みつく様なキスをされて、胸を強く掴まれた所でグラファイトの胸を押してAは抵抗した。
グラファイト「どうした?」
Aの行動に顔を上げたグラファイトと視線がぶつかる。そこで更にAは怖くなった。
彼はバグスターなのだ。
もし抵抗して彼の気にさわれば、感染されて消滅させらるかもしれない。
そう思ったAは抵抗をやめた。
A「何でもありません」
そう言って覚悟を決めてぎゅっと目をつむった。
取引に乗った自分が悪いのだ。
しばらく無心になって我慢していよう、そう思った時。
グラファイトはAから身体を離すと、グイッと腕を掴んでAを引き起こした。
グラファイト「その気でない女を無理矢理抱く趣味は無い」
A「えっ、、」
目を開けてグラファイトを見ると笑っていた。
そしてAの顎に指をかけ、グイッと自分の方を向かせる。
グラファイト「俺はお前を気に入っている。すぐにお前から俺を欲しがる程にしてやるさ」
無理矢理されると思ったAはその優しさにキュンとした。
それから何度もグラファイトと会った。会うたびにその強く熱い瞳に気持を掴まれ、抱きしめられる。
強引なキスとは裏腹に、グラファイトは優しくてAを傷付けたりはしなかった。
瞳の奥に燃える焔に捕らえられ、抱き寄せられた身体は痺れるうなキスに夢中になる。
グラファイトの言葉通り、彼と男女の関係になるのに時間はそうかからなかった。
グラファイト「また俺がお前のゲームをクリアして解放してやる」
A「でも今度はバグスターを倒すんじゃなくて『真実の愛』を見つけないといけないの」
グラファイト「簡単そうだな。俺ならお前のゲームをクリアしてやれる。」
口角を上げたグラファイトはAに近づき腰に腕を回してグイッと引き寄せ、至近距離からAを見つめた。
その瞳の奥にはあの頃と変わらずギラギラと熱く燃える龍の焔が揺らめいて、Aの胸はドキンと鳴る。
グラファイト「もう一度お前が欲しい」
そういってグラファイトはAを抱き寄せ唇を重ねた。
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大崎舞子(プロフ) - moon791さん» ありがとうございます!第2部までもうしばらくお待ち下さい♪ (2018年4月28日 9時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
moon791(プロフ) - 第2部突入ですか!続編を期待して待っています! (2018年4月28日 7時) (レス) id: 5e8cd81772 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - kojiさん» どこかで言わせてみます♪ (2018年4月27日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 大崎舞子さん» そんなん言われたら悶え死ぬ!!笑 でも‥言われたいっっ!(重症) (2018年4月27日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - ウルフさん» 只今、あんまりな夢主ちゃんなのでそのうち誰かに癒してらもらえるはず?? (2018年4月27日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2018年4月12日 12時