202.オーベンの思いやり ページ34
飛彩「アイツとは結婚なんか出来ないぞ」
少し酔った飛彩の言葉。
Aは手に持っていたブーケを見ながら少し俯いた。少し暗い顔をしたAに飛彩は少し焦る。
飛彩「、、、よし、もう一軒行くか?」
大我「なんだお坊ちゃん、まだ飲むのかよ?」
飛彩「黙って付き合え、無免許医!ほら、A、行くぞ!」
A「、、そうですね、行きましょ〜!!」
飛彩と大我の間に入り腕を組んでAはニコニコと笑顔にもどった。
二次会である程度酔いの回っていたAはすぐにエンジン全開になる。
A「鏡せんせ〜!全然ワイン開いてな〜い!」
飛彩「お前がペース早すぎるんだろ!?」
A「私、次、何にしよっかな〜?ん〜、もう一本オーパスワン下さ〜い!!」
大我「おい!誰が払うんだよ!」
A「鏡飛彩大先生に決まってるじゃ〜ん!ね?鏡せんせ?」
飛彩「無免許医と割り勘だ」
大我「聞いてねぇし!」
A「いいじゃん!どうせ私、一生結婚なんか出来ないんだから、お祝儀代わりにお願いしま〜す!」
大我「結婚くらいできるだろ」
A「、、、黎斗さんとじゃ、、、出来るわけないじゃない、、、」
また顔が曇ったAを見て飛彩が大我の首を絞める。
飛彩「お前、少しは考えて発言しろ!!」
大我「痛ぇな!何だよ、いつも通りの会話じゃねーか!」
飛彩「今日はダメだ!」
大我「意味がわかんねー!!」
A「鏡先生、、、大丈夫です!気にしてませんから!」
三人でフラフラするまで飲み、Aを自宅まで送る。玄関を開けると黎斗がいた。
「黎斗さぁん♡」
酔っ払ったAは黎斗に飛びつく。
ハートマークが飛び回る2人に吐き気を催し、早々にドアを閉めて飛彩と大我は夜道を帰った。
大我「はぁ、、気分悪ぃ、、あいつすげー飲んでたな」
飛彩「ああ、半分やけ酒だったんだろう」
大我「なんでやけ酒なんだよ?」
飛彩「お前はきづかなかったのか?ブーケを貰った後のAの変化に」
大我「変化?」
飛彩「知人の結婚式を見て、檀黎斗との未来について考えてしまったんだろう。バグスターで、衛生省の管理下にある様な男と結婚なんか出来るわけないと」
大我「そんなの分かり切ってた事だろ?今更だけどな」
飛彩「目を逸らして来た事を急に考えてしまったのかもな」
大我「女のあいつはそろそろ結婚とか考える歳だもんな、、、」
飛彩「ああ」
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大崎舞子(プロフ) - こはるさん» 初めまして!グラファイトのかっこよさを知っている方に読んで頂けて嬉しいです!いいですよね、グラファイト!トキメイテいただけて光栄です! (2018年7月4日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - はじめまして、大崎さんのグラファイト作品を全て読ませていただきました!最近エグゼイド を全話見てグラファイトのかっこよさにノックアウトされた者です。大崎さんの書くグラファイトが素敵すぎて時間を忘れて読まさせていただきました。もうトキメキました。 (2018年7月4日 9時) (レス) id: dfc6dee562 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - 大崎舞子さん» 返信まで有難うございます。また、短編や新作も楽しみにしております。 (2018年2月5日 20時) (レス) id: 6877703fa1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - しゃけさん» こんばんは!読んで頂いてありがとうございます!とても嬉しいコメントです!!趣味で始めたものを素敵と言っていただいて感激です。またよろしくお願いいたします! (2018年2月5日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - こんばんは。全て読ませていただきました。とても好きな話調で、続きをどんどん見たくなって舞子さんが投稿されているお話を全て一気に読んでしまいました。素敵なお話これからもお待ちしてます、ずっと応援していきたいと思います。 (2018年2月5日 17時) (レス) id: 6877703fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2017年12月21日 6時