171.イチゴを下さい ページ3
屋上でAとグラファイトが見つめ合う所に、ポッピーは間が悪く出てきてしまった。
どう見ても特別な関係があるとしか思えない雰囲気の2人。さすがのポッピーもどう声を掛けようか言葉を選んでしまう。
A「グラファイト、私、貴方にとても酷い事をしてると思う」
グラファイト「お前は何も気にするな。ゲンムの記憶が消えて寂しいだけだ」
そう言って俯いているAの頬にそっと手を添えようとしたグラファイトは、ポッピーに気づいて、すっと消えてしまった。
ポッピー「Aちゃん?グラファイトとなんかあった?」
A「う、ううん、、何でもないよ!」
無理矢理ポッピーに笑顔を作ってみせる。
何でもないと言い切られ、ポッピーもそれ以上は聞けなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
気を取り直したポッピーに誘われて、AはCRの皆んなで昼食を取る。
ニコ「ちょっと!!あんた、デザートのイチゴを独り占めしないでよっっ!!」
Aは冷蔵庫にあったイチゴを皆んなで取り分けようと一つのお皿に盛ってテーブルに乗せたが、黎斗がお皿をヒョイっと取り、一人で食べ始めた。
黎斗「西馬ニコ!これはA先生が私の前に置いてくれたんだ!」
ポッピー「どう見ても皆んなで食べるものでしょ!」
黎斗「A先生がイチゴ好きの私の為に用意してくれたんだ!」
永夢「そんなわけないでしょ!子供みたいな事しないでくださいよ、黎斗さん!」
黎斗「だまれー!!イチゴは私のものだー!!」
イチゴの皿を抱えて、華麗に逃げる黎斗を、フォークを振りかざして追いかけるニコ。
大我「昼飯くらい静かに食えねーのかよ!」
飛彩「全くだ。イチゴごときで」
A「すみません。私が一人ずつに分けて出せば良かったですね」
その言葉を聞いてフリーズする黎斗。
黎斗「A先生、私のためのイチゴではなかったんですか?!」
信じられないと言う顔でイチゴの皿を持ったまま肩を落とす。
貴利矢「えっ、そんなにがっかり?!」
しょぼーんとする黎斗が可哀想になり、Aは必死で慰める。
A「黎斗さん、ごめんなさい!今日、仕事が終わったらイチゴ買いに行っておきますから!明日からは黎斗さんだけのイチゴを用意します!」
その言葉を聞いてパッとイケメン顔に戻りかっこよく微笑む黎斗。
黎斗「ああ。よろしくたのむよ」
A「おっきゅーです!」
74人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大崎舞子(プロフ) - こはるさん» 初めまして!グラファイトのかっこよさを知っている方に読んで頂けて嬉しいです!いいですよね、グラファイト!トキメイテいただけて光栄です! (2018年7月4日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - はじめまして、大崎さんのグラファイト作品を全て読ませていただきました!最近エグゼイド を全話見てグラファイトのかっこよさにノックアウトされた者です。大崎さんの書くグラファイトが素敵すぎて時間を忘れて読まさせていただきました。もうトキメキました。 (2018年7月4日 9時) (レス) id: dfc6dee562 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - 大崎舞子さん» 返信まで有難うございます。また、短編や新作も楽しみにしております。 (2018年2月5日 20時) (レス) id: 6877703fa1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - しゃけさん» こんばんは!読んで頂いてありがとうございます!とても嬉しいコメントです!!趣味で始めたものを素敵と言っていただいて感激です。またよろしくお願いいたします! (2018年2月5日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - こんばんは。全て読ませていただきました。とても好きな話調で、続きをどんどん見たくなって舞子さんが投稿されているお話を全て一気に読んでしまいました。素敵なお話これからもお待ちしてます、ずっと応援していきたいと思います。 (2018年2月5日 17時) (レス) id: 6877703fa1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2017年12月21日 6時