186.俺と遊ぼうパラドクス ページ18
「俺と遊ぼうぜ!」
オペが終わってCRに帰って来たAにパラドがキラキラした目で近寄ってくる。
永夢のと決着で敗れパラドはこちら側の仲間になった。
「ごめん、パラド。まだカルテもオペレコも書いてないの。また後でね」
適当にあしらってデスクについたが、パラドは椅子に反対向きに座ると滑りながらAの横までやって来た。
「しらけること言うなよ!永夢達はみんな緊急通報で出て行って居ないんだ。お前しか遊ぶ相手がいないんだぜ?」
「パラドは何で行かなかったの?」
無視してカルテを打ち始めたが、横からパラドにキーボードにちょっかいを出され全く進まない。
「もーーーっ!!」
イラっとしてパラドを睨むと彼はニコニコ笑顔なのがもっといらっとさせられる。
「A、すぐに怒るなよ」
「普通怒る!」
「ゲンムもお前みたいにすぐ怒る奴のどこが良いんだよ??俺には理解出来ない」
「ほっといて!」
「グラファイトもそうだ。お前なんかに夢中だし。」
「そこは答えにくい。。」
「そうだ!永夢から新しいゲームの事聞いてたんだ!」
「新しいゲーム?じゃあパラド、それで遊んでて」
「お前のゲームなんだ」
「私のゲーム??」
「そうさ、お前を攻略してゲンムから解放するゲームだ!面白そうだろ?」
「ごめん、パラド。全く面白くないんだけど。しかもそれゲームじゃないし。そんなゲーム無いから!」
「そうなのか?他の奴らは全員参加してるから俺もエントリーしたんだ。」
「はぁ?!意味わかんない!」
「また怒った!お前を怒らせるゲームじゃないんだぜ?お前をドキドキさせてゲンムから奪って自分の恋人にするゲームだ」
純粋な笑顔でAの顔を覗き込むパラドに軽い目眩がした。
永夢はパラドに何を吹き込んだんだろう。
「でもさっきパラドは私のどこがいいのか分からないって言ったくせに」
「ゲームとなれば別だ。お前のことが全く好みじゃ無くても攻略してやる」
「ちょっと!パラド、失礼ね!」
「ほら、また怒った!永夢からAが怒った時の攻略はちゃんと聞いてるぜ」
「怒った時の?」
「抱きしめてキスすれば良いんだろ??」
「何それ?!ちょっと、、、きゃぁーー!!!」
背の高いパラドにぎゅうぎゅう抱きしめられAはパニックになる。すぐ近くにパラドの顔があり自分を見つめる。
「キスしていいか?」
「ダメに決まってるでしょ?!永夢のバカーーー!!」
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大崎舞子(プロフ) - こはるさん» 初めまして!グラファイトのかっこよさを知っている方に読んで頂けて嬉しいです!いいですよね、グラファイト!トキメイテいただけて光栄です! (2018年7月4日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - はじめまして、大崎さんのグラファイト作品を全て読ませていただきました!最近エグゼイド を全話見てグラファイトのかっこよさにノックアウトされた者です。大崎さんの書くグラファイトが素敵すぎて時間を忘れて読まさせていただきました。もうトキメキました。 (2018年7月4日 9時) (レス) id: dfc6dee562 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - 大崎舞子さん» 返信まで有難うございます。また、短編や新作も楽しみにしております。 (2018年2月5日 20時) (レス) id: 6877703fa1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - しゃけさん» こんばんは!読んで頂いてありがとうございます!とても嬉しいコメントです!!趣味で始めたものを素敵と言っていただいて感激です。またよろしくお願いいたします! (2018年2月5日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - こんばんは。全て読ませていただきました。とても好きな話調で、続きをどんどん見たくなって舞子さんが投稿されているお話を全て一気に読んでしまいました。素敵なお話これからもお待ちしてます、ずっと応援していきたいと思います。 (2018年2月5日 17時) (レス) id: 6877703fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2017年12月21日 6時