185.後半戦 ページ17
A「ほら、結紮ゆるい！！」
永夢「すみません！」
A「引っ張る方向、反対！！」
永夢「こうですか？」
A「全然ダメ。お前の存在はノーサンキューだ！！」
オペが終わって後ろから永夢が追いかけてくる。
「Aさん、もしかして、リプログラミングの事怒ってます？？」
「当たり前でしょ？」
「でも本当にリプログラミングしようとしたんです」
「あれのどこがリプログラミングなわけ？」
「黎斗さんよりも僕を好きになってもらうリプログラミングです！」
「それ、おまじないレベルだよね？！」
「そうかも知れませんが、少しはドキドキしたでしょう？」
そう言ってAの腕を掴んで引き寄せる。可愛い笑顔のまま、抵抗出来ないほどの力でホールドしてくる永夢が本当に怖い。
「離して！」
「じゃあ続きはまた今度」
今度とか無いからーー！！ブラック永夢の恐怖からダッシュで逃げる。
色んな意味でドキドキするよ、宝生くんっっ
午後から外勤に行かなければならいいAは着替えて聖大病院を後にした。車で走っていると細い路地で苦しそうにうずくまる人影があった。
路肩に車を止めて様子を見に行く。
「大丈夫ですか？？」
息の荒い人影に駆け寄ると、それはグラファイトだった。
額に冷や汗を浮かべ、苦悶様の表情。
肩で息をするグラファイトの顔には何やら模様の様な痣が浮かんでいる。
「グラファイト！どうしたの？？」
彼の上半身を抱え起こせば、Aの顔を見て無理に笑う。
「今、俺の体内でゲムデウスウイルスを培養している」
「ゲムデウスウイルス？？」
「クロノスのポーズに対抗する力のためだ」
「でもグラファイト、苦しそうだよ！」
「問題無い。俺に構うな」
そう言って心配するAの腕を自分の肩から離しフラフラと少し歩いて消えた。
待って、と言おうと思ったが、適合者でもなく彼の恋人でも無い自分に何が出来るのだろうと思い、声を掛けられなかった。
『ダムデウスか、』
上級バグスターの絡んだ戦況が厳しくなっているのはよく分かった。クロノスにさえ敵わないのに、どうやってゲムデウスなんか、、
「また黎斗さんが何か凄いものを作ってくれたら、クロニクルのバグスターを全部攻略出来るかなー」
気楽に考えようと思ってみたが
「グラファイトも倒さなきゃいけないんだよね、、」
分かってはいたけれどそろそろ目を背けられなくなって来ていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大崎舞子(プロフ) - こはるさん» 初めまして！グラファイトのかっこよさを知っている方に読んで頂けて嬉しいです！いいですよね、グラファイト！トキメイテいただけて光栄です！ (2018年7月4日 19時) (
レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - はじめまして、大崎さんのグラファイト作品を全て読ませていただきました！最近エグゼイド を全話見てグラファイトのかっこよさにノックアウトされた者です。大崎さんの書くグラファイトが素敵すぎて時間を忘れて読まさせていただきました。もうトキメキました。 (2018年7月4日 9時) (レス) id: dfc6dee562 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - 大崎舞子さん» 返信まで有難うございます。また、短編や新作も楽しみにしております。 (2018年2月5日 20時) (レス) id: 6877703fa1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - しゃけさん» こんばんは！読んで頂いてありがとうございます！とても嬉しいコメントです！！趣味で始めたものを素敵と言っていただいて感激です。またよろしくお願いいたします！ (2018年2月5日 19時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - こんばんは。全て読ませていただきました。とても好きな話調で、続きをどんどん見たくなって舞子さんが投稿されているお話を全て一気に読んでしまいました。素敵なお話これからもお待ちしてます、ずっと応援していきたいと思います。 (2018年2月5日 17時) (レス) id: 6877703fa1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おおさきまいこ | 作成日時：2017年12月21日 6時
