検索窓
今日:1 hit、昨日:23 hit、合計:469,871 hit

〜42松目〜 ページ45

あれから数分、私はお姉ちゃんに抱き着いて泣いていた。




何故かお姉ちゃんやお父さん、お母さんまで泣き出して、最終的には皆して抱き合って大号泣だったけど……笑









なんか




『あったかいなぁ……(ボソッ』









トト「ん?なんか言った?」







『……ううん、なーんでも!』









私が笑顔でそう返すと、お姉ちゃんは不思議そうな顔もしないで「そっか!」と相変わらず可愛い笑顔で返してくれた。







チラッ、と辺りを見渡せば









優しくて、あたたかくて。

大好きなお父さん、お母さん。








そして、なによりも私をわかってくれて、大事にしてくれた。

優しくて、大好きなお姉ちゃん。









みんなみんな、あったかくて、大好き。




母「ほら、A!!もっと食べなさい!あんたの為のパーティーなんだから!」









父「そうだぞ!もっと食え食え!」









お母さんに声を掛けられてハッとした。

目の前には、笑顔の2人。





お姉ちゃんは、美味しそうにオムライスを頬張っている。









そのあたたかさに、思わず涙が出そうになった。

けど、必死に堪えた。









『……うん!!食べる食べるっ!』




これが、この笑顔が皆の記憶に残るように。









今までで一番の笑顔で返した。



















『美味しかったなぁ……』



トト「ふふっ、楽しんでもらえた?」









あれから1時間後、パーティーは終わり、今はお父さんとお母さんが後片付けをしてくれている。



私は、庭の縁側に座ってお姉ちゃんと話している。






トト「……正直私ね?」





お姉ちゃんが、外を見つめたままポツリと話し出した。


私は、なにも言わずに黙って聞くことにした。









トト「Aのこと、心配だし。


私も、Aには傍にいて欲しい。
だから、Aがお婆ちゃんちに行くのなんて反対だった。」


お姉ちゃんが、悲しそうな顔で外を見つめて言う。




私も、そんなお姉ちゃんの横顔を見て、顔を俯かせた。









トト「でも、この二週間、Aを見ててわかった。






あんたなら、大丈夫だって」









そういったお姉ちゃんは、酷くスッキリとした顔だった。






トト「……だから、好きなようにしなよ。


失敗してもいい。

間違えたっていい。








なんかあったら、帰っておいで」




_『待ってるから』_

〜43松目〜→←〜41松目〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (618 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1277人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

偶数LOVE!(心々) - 感動しました、、 筋肉、天使ですね。はい。最近十四松も好きなんですよ。(元、数字推し)続編読んできます。 (2019年8月25日 5時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
- 感動しました!すっごく泣きました!これからも応援してます! (2019年7月15日 1時) (レス) id: 94ed33be30 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - マ、マフラーはどうなったのでしょう? (2017年8月12日 15時) (レス) id: 26f7e5e552 (このIDを非表示/違反報告)
あびこ - すっごい泣いてしまいました。私、感動的な話は大好きです。これからもがんばってください。 (2017年3月21日 22時) (レス) id: 6a901cb49c (このIDを非表示/違反報告)
明夢 - 泣けますねー (2017年2月13日 8時) (レス) id: b96a7a91d8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:舞希 | 作成日時:2016年4月1日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。