双子、なのになぁ‥‥。【おそ松さん】

〜35松目〜 ページ38

あぁ、どうしてかな



もう、彼らとは関わらないって








距離を縮めないって



決めた筈なのに








『カラ松さんは･･･、頼りがいのある様に見えて、実は寂しがり屋で･･･っ、でも、皆の為に頑張ってて･･･、優しくて･･････、温かい、よ･･････っ』







私はまた





こうやって









『だから、泣かないで･･･っ』




距離を縮めてしまう









彼の震える両手を握って、目と目を合わせてしっかり伝える





でしゃばり過ぎたかもしれない









私は_____________









言葉に出来ないような感情が溢れて

彼の手を離した









次の瞬間_____________









｢ッッ･･･A･････････ッ！！！！｣





『えっ･･･！？』









温かい、懐かしい温もりに包まれた



カラ松さんが、私に真正面から抱き着いてきた









吃驚した

でも、









｢Aっ、Aっ･･･！！！｣









私の名前を呼びながら時々聞こえる鼻を啜る音、私を抱き締める手の力が強くなっていく事に









私は彼を拒否出来なかった









｢ごめん、ごめん、なぁ･･････ッ｣






ボロボロボロボロ涙を零しながら謝るカラ松さん









そんな事、言われたら





『許すしか･･･ないじゃんか･･････ッ』









私まで



泣いちゃうよ_____________









私達は、道のど真ん中で抱き締めあって、泣いていた









この時は、昔に戻ったみたいだけど、昔より遥かに大きく、逞しくなったカラ松さんの体に




時の流れを感じた

〜36松目〜→←〜34松目〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す