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〜27松目〜 ページ28

_____________『ここは・・・どこ・・・?』



暗い、暗い世界に私だけの声が響く








辺りを見渡しても、一面闇

暗くて、暗くて、もう自分もわからなくなる









そんな中




_____________「ふふっ・・・可哀想ね・・・」



『っ!?誰っ・・・!?!』









この静かな世界に、私以外の・・・いや、私の声によく似た声が響いた



その声は、すぐ真後ろから聞こえてきた









この声・・・



私・・・・・・?








バッと後ろを振り向いても、誰もいない

と言うか、いたとしても、暗くてわからない









「ふふっ・・・可哀想ね?もうひとりの"私"』



酷く冷たい声が頭へと響いてくる








『・・・可哀想って、どういうこと?』


可哀想?





どうして?

私の何が?









「あら?言わなきゃ分からないの?だって、こんなに頑張ってるのに、だぁれもあなたを愛してくれない。




好いてくれない。



必要としてくれない。









なんて哀れで


滑稽なのかしら・・・?」



私を馬鹿にするかのようにクスクスと笑うもうひとりの私









あはは




何言ってるんだろ?








『そんなこと、わかってるけど?』




「・・・はぁ?」









『私が哀れで、滑稽なのはとっくにわかってるの。わかってて、そうしてるの』





私も負けじとふふっ、と笑う









「あっ、あら、そう?でも、あなたはもう時期いなくなる。きっと、トト子だって裏では喜んでるのよ?」









少し焦ったような声に変わった



『・・・そう、確かに可哀想だね』






「ふふっ、でしょう?」









『えぇ、可哀想。









そんな考え方しか出来ない、あなたがね』




「ッ・・・!?なっ、なんですって・・・?!」








もうひとりの私が少し怒ったように声を荒らげた


『私は、自分も確かに可哀想だと思う。でも、お姉ちゃんは私を本当に愛してくれてるし、私もお姉ちゃんが大好き。




そんな考え方しか出来ないあなたには









誰も振り向いてくれないでしょうね_____________』





可哀想。と私は悲しく笑う


するともうひとりの私は、







「・・・ふんっ、知らないわよ?この先、あなたがどんなに苦しんだって

悲しんだって



全部全部、自分が悪いんだからね」







と言った

『そんなの、百も承知だよ』




と私が言うと、彼女は暗闇へと消えていった

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偶数LOVE!(心々) - 感動しました、、 筋肉、天使ですね。はい。最近十四松も好きなんですよ。(元、数字推し)続編読んできます。 (2019年8月25日 5時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
- 感動しました!すっごく泣きました!これからも応援してます! (2019年7月15日 1時) (レス) id: 94ed33be30 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - マ、マフラーはどうなったのでしょう? (2017年8月12日 15時) (レス) id: 26f7e5e552 (このIDを非表示/違反報告)
あびこ - すっごい泣いてしまいました。私、感動的な話は大好きです。これからもがんばってください。 (2017年3月21日 22時) (レス) id: 6a901cb49c (このIDを非表示/違反報告)
明夢 - 泣けますねー (2017年2月13日 8時) (レス) id: b96a7a91d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞希 | 作成日時:2016年4月1日 13時

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