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〜40松目〜 ページ43

あれから、刻一刻と別れの日は近づいてきて、ついに明日。






思い返せば、この二週間は、今までの人生よりも充実していた気がする。









『……明日、なんだな』




ボソッ、と声に出してみても実感が沸かない。







あっという間過ぎて、もうわからない。









ベッドに寝転がって天井を見上げる。


目に腕を置いて、目を隠す。









そうすると、走馬灯のように頭の中を様々な声が行き来する。









保育園の頃の思い出。




小学校の頃の思い出。




中学校では、私とお姉ちゃんの誕生日パーティーを開いてくれたよね。


嬉しかったなぁ……。









その時に、皆がくれた手紙に書いてあった言葉。
私は、違うと思うの。





書いてあったのは、『いつも支えてくれてありがとう』だった。









ううん。


違うよ?









私が皆を支えてるんじゃない。



皆が









私を支えてくれてるの。




私の方が、ありがとうなんだよ。









そして、高校の思い出。



高校の時は、苦い思い出が多かったかな。









あの日突然、『お前なんてもう必要ない』って言われた時はもうホントに驚いちゃったよ?





今は笑い話で済むけど、当時は泣いて、泣いて、つらかった。









結局お姉ちゃんが助けてくれて、彼らは謝ってくれたけど。





私は









あの日から




『ごめんなさい』




が口癖になって、









自分が









"嫌い"になった。









でも、あれも全部全部







『……悪いのは、私だった』









ぽそり、と口から出た言葉は静かな部屋に木霊して消えた。




残された時間は、あと、僅か。

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偶数LOVE!(心々) - 感動しました、、 筋肉、天使ですね。はい。最近十四松も好きなんですよ。(元、数字推し)続編読んできます。 (2019年8月25日 5時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
- 感動しました!すっごく泣きました!これからも応援してます! (2019年7月15日 1時) (レス) id: 94ed33be30 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - マ、マフラーはどうなったのでしょう? (2017年8月12日 15時) (レス) id: 26f7e5e552 (このIDを非表示/違反報告)
あびこ - すっごい泣いてしまいました。私、感動的な話は大好きです。これからもがんばってください。 (2017年3月21日 22時) (レス) id: 6a901cb49c (このIDを非表示/違反報告)
明夢 - 泣けますねー (2017年2月13日 8時) (レス) id: b96a7a91d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞希 | 作成日時:2016年4月1日 13時

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