The rules of this world ページ10
革張りのソファに鎮座するのはAと、目の前に立っているのはいかにもなブランド物を身につけた店のオーナーである男。男はというと目の前にいる自分よりも一回りは小さいAに対して反吐が出そうな程の言葉と、腰の低い態度を取る。そのあからさまな言動と行動に思わず吹き出しそうになる蘭を、隣にいる竜胆が肘で小突く。
「わざわざ首領自ら出向いて下さるとは…!それで、今回はどのようなご用件でしょうか?」
竜「最近あまりにもこの店のガサ入れが多い原因わかるか?」
「その事でしたら私も頭を抱えてまして…」
眉間に皺を寄せ、本当に困ってると言わんばかりの表情をする。それも束の間急にパッと明るい顔を見せですがもう安心です!と何か確信を持った目をしながら話したのは、従業員の中にスパイが紛れ込んでいたらしい。それも1人ではなく複数人。その為、立て続けにガサが入っていたとの事。
『で、その裏切り者は?』
「もちろん始末しました!今頃海の藻屑と化していますよ」
にこにこした笑みを貼り付けた内に、これで満足したならはやく帰れという思考が手にとって分かる。しかし一方のA達は一向に動こうとしない。蘭に至っては何かが引っかかるのかうーん?と右手を顎に置く。
蘭「おかしいなぁオレらの調べでは1人だけだったんだけど」
「!?まさか、他にもスパイをしていた者が!?それは一体誰なんですか!?」
『テメェだよ』
途端先程までお喋りだった男がひゅっと息をのむ。竜胆、と声をかければ次々と机の上に並べられる証拠が詳細に記入された資料の数々。言い訳をしようにも、綺麗に並べられた証拠に口を開閉するしかなくなる。項垂れたまま滝のような汗を流す男を一瞥し、さて、と声をかけるA
『どうやって死にてぇ?』
底の見えない漆黒の瞳が男を貫く。ただ目が合っただけなのに、先程とは違う重苦しい空気に気が狂ったのか、男は急に立ち上がり予め用意していた銃をAへと向ける。ふーふーと息を荒げる男に、Aは立ち上がるとあろうことか男が持つ銃口を左手で持つと、自分のこめかみへと焦点を向ける。その行動にさすがの灰谷兄弟もぎょっとし「おいA!」とどちらでもない声が飛び交う
『オレを殺したいんだろ?だったらちゃんと狙え』
男が振り払おうにもびくともしない左手。恐怖心はどんどんと増していく。
『………3秒だけ待ってやる』
蘭「ッA!」
『3……2……1………』
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←meeting
519人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
防弾チョッキ(初心者) - おおおお終わっている・・・・!!?(とても楽しく読ませていただきました。できることなら更新をしてほしいですが、自分の作品をどうするかは作者様の自由です。どうか無理はなさらないでください。) (2022年8月30日 20時) (レス) @page10 id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
慶司 - はじめましてかと思います! いつもこの小説を何回も読んでいます! 更新待っていますね! 楽しみに待っています! (2022年6月15日 21時) (レス) @page10 id: bc494d8f17 (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - お久しぶりです!お元気でしょうか?最近話が進んでないようなので。お話また楽しみにしていますね。またなっ! (2022年6月13日 21時) (レス) @page10 id: 1f623cf24b (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - お久です!体調大丈夫ですかね?コロナが結構流行っているので…お話進んでて良かったです。続き楽しみ待ってます!あ、まっぽさんのペースで全然大丈夫ですよ!夜遅くにすいません…続き楽しみ待ってますね。 (2022年3月26日 1時) (レス) id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
まっぽ(プロフ) - ただのバカですさん» コメントありがとうございます!テスト大変ですね頑張ってください🥲👏竜胆!単独での絡み確かに書いた事ないですねありがとうございます書きます🥳 (2021年12月20日 0時) (レス) id: 1847723ecb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まっぽ | 作成日時:2021年10月17日 21時