1話 ページ2
薄目を開けて時計を見る
時刻は５:４７
私が起きるには早すぎる時間だ
なんだかおかしな夢を見た
胸騒ぎのする不思議な夢
でもその内容は何故か覚えていない
いったい私はどんな夢を見ていたのだろうか
記憶を辿ってみてもわからない
爆発音と赤い色
あるのはこの２つだけ
なんだか物騒な組み合わせだ
ふと眠気がおそってきてあくびがもれる
それもそのはず
だって本来なら今は夢の中の時間だもの
とても眠いはずだ
夢のことは気になるがひとまず忘れてもう一眠りするか
二度寝したら同じ夢を見れるかもしれない
そんなことをおぼろげに考えながら私はまた布団にもぐった
ーーーーーーーーー
忍「起きるでござるよ！！A！！起きて！！」
なんか忍の声がする…夢に忍が出てきたような気がするからこれも夢の延長かな…
まあいいや…寝よう
貴「眠い…寝る…」
忍「寝ちゃダメでござるよ！遅刻しちゃうでござる！」
貴「やだ…寝る…」
忍「ああ、もう！毛布はがすでござるよ！」
バサっという布が擦れる音
次の瞬間急に寒気が…
貴「さっむっ！！」
思わず飛び起きると
そばには毛布を持った幼馴染くん
眠気は寒さで吹き飛びました()
忍「おはようでござるA」
ニカっという効果音がつきそうな笑みを浮かべる忍
朝から元気だねぇ…
貴「おはよう…また起こさせちゃって悪いね…」
忍「大丈夫でござるよ！Aは小さな頃から本当に朝が苦手でござるなぁ…」
呆れ顔で言われる
まあ朝に弱いのは否定できない
ポジティブにいいこととして捉えよう()
貴「えっへへ〜それほどでも〜」
忍「反省しなさい！！」
貴「はい！ごめんごめん。いつもありがとうね」
忍がいなかったら遅刻しちゃうもん
いい幼馴染をもてて良かったよ
忍「よろしいでござる」
そう言って目を細める
なんだろう凄いイケメン()
忍は窓を開けて身を乗り出す
忍「じゃあ拙者は外で待っているので身支度ができたら来るでござるよ〜」
貴「はーい」
そして窓枠から手を離しサッと地面に着地
忍は身体能力が高いけれどやはり飛び降りられると
不安になるし肝が冷える
凄いとは思うけれど
一応アイドルなんだから体には気を使って欲しい…
カッコつけてるのバレバレだし…
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作者名：マヒナ | 作成日時：2020年5月27日 16時
