第285話 ページ6
Aside
ヤム姉さん,
スパルトスさん!
5人で駆けつけると、そこには壊れた扉。魔法で壊されたことは一目瞭然。
部屋の中を隠すように辺りに散らばる瓦礫の先に目を凝らすと、スパルトスさんが槍を胸の前に掲げていた。
彼の先には、
A「ピスティさん……」
いつものあの笑顔はどこですか。
意識のないピスティさんを抱えている男に、自分の名が呼ばれている。
今、最も大嫌いな人。
スラ「Aちゃん! 会えてよかったよ
さっきまで俺を探してたみたいだね。“母さん”がマスルールさんと貴女が訪ねてきたと言ってたんだけど、何の用だった?」
A「母さん、ですか?
あなたが“所有物”だと思っている人を“そう”呼ぶとは思いませんね」
モルジアナちゃん達の一歩前に立ち、あからさまに刺々しく言葉を放つ。
スラ「…エギーユはどこまで話したのかな」
すうっと彼の目に冷気が漂った。
A「……、ラサード様について聞きたいことがあります」
エギーユさんに不利益が生じないようにせねばと黙殺した。代わりにもう一つの気になっている事を訊ねる。
すると 彼は眉を曇らせながら口元に笑みを湛える、という器用な真似をした。見たこともない変な表情だった。嬉しさと、疑問が混じったと言えばいいのだろうか。
スラ「…覚えてたんだ……!?
Aちゃんを追って、やぁっとシンドリアで会えたと思ったら『初めまして』何て言うからてっきり……」
A「先程私の記憶を見て思い出した、というより、貴方があの少年だったことを今さっき知っただけです」
隠す必要もなく事実を告げると、明らかにがっかりした様子をみせた。
スラ「…なんだ。
ラサードのことなら知らないよ。
生きてるかなぁ」
気持ちが落ち着かない返答だった。
普通なら、『元気かな』というところを…。
まさか―――。
簡単にできてしまった最悪の想像を頭の隅へと追いやり、ぐっと唇をかむ。
A「ピスティさんを返してください。」
迷わない。
脈絡がない頼み文句と同時に、右手から風を起こす。
A「アスファル・コルダ!!」
取り返す。
―――――
全く更新できておらず、申し訳ありません!
夏休みの課題に未だ追われております・・・・。提出遅れてごめんなさい、先生。
これからしばらく更新が遅くなると思います。本当にごめんなさい!
――――
2018.02.03訂正
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カルティ(プロフ) - 凛さん» 長らくお待たせしてます。凛さんのコメントに、本当に救われます…!凛さんに宛てる心づもりで書いていきたいです。どうぞ、今後もよろしくお願いします!! (2020年5月2日 18時) (レス) id: 8b553715eb (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 更新ありがとうございます。このお話が大好きで、ずっと楽しみにしていたので、とても嬉しいです!続き楽しみに待っています。 (2020年4月26日 0時) (レス) id: 119aca1ca3 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 幽さん» 幽さん、コメントありがとうございます。温かい言葉に支えていただき、今日更新に至りました。これからもお待ちいただけたら嬉しいです!これからもどうぞよしなに。 (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 夏澄さん» 夏澄さん、ありがとうございます!更新しました!!読みやすいと言っていただけて口が緩むのが抑えられません…!読みにくさを気にしてるので本当にうれしいです。今後もどうぞよしなに〜。 (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - Msさん» Msさん、ありがとうございます!落ちは最後まで明かしませんので、どうぞこれからもよしなに。マスルールとももだもだできるといいなと思ってます(笑) (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2015年7月30日 19時