Desire8 ページ8
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「…わからない、話しかけるか考える前に体が動いた。」
「なんだそれ」
俺はほんの少し笑みを浮かべた。
「…貴方に会っていた気がした。」
「…そ、そうか…?あ、あのさ、こういう要らなくなった刃って、どう処理してんだ?」
「……壁内で刃を使うなんて事は無かったから、わからない…」
それもそうか…
「この生物の亡骸をどうにかしたいんだけど…」
「私に任せて」
と、亡骸を刃で見えないくらい高速で切り刻んだ。
「…あ…どうも…」
それにしてもすごいな、リヴァイに続きミカサ…こんなに凄い人が他にもいるのか?
さっきから見ているが、表情ひとつ変わらない。
ポーカーフェイス保ちすぎだろ。
俺も言えなかったけどさ。
「…なぁ」
「…?」
俺は、ミカサのほっぺをつまんで思いっきり引っ張った。
「…」
こんなに引っ張ってるというのに今ひとつ、か。
「…笑ってくれよ」
「…何故?」
「いいから」
作り笑いでもいい。
ただ、見てみたいんだ。
するとミカサは慣れていないのか、照れ臭そうに にへらと笑った。
少しぎこちないが、
「うん、俺、そっちの方が好き」
「好ッ…!」
「別にやましい方じゃねえよ馬鹿」
と、俺はミカサの頭を軽く叩いた。
「A!兵長が呼んでたぞ!急げ!」
俺を探していたようで、遠くからエルドの声がした。
「げ…。じゃ、またなミカサ」
「…また…」
俺は急いでリヴァイのところに向かった。
走っていると、リヴァイの部屋の近くにエレンが。
「エレン!」
「A!…何やってたんですか、兵長の顔やばかったんだぞ!」
「俺がゴキ駆除に相当な時間かけたからなぁ〜…」
と、頬を人差し指で掻いた。
「…今んとこ怒ゲージ89%って顔してた。」
「あいつ顔変わんのか?」
「…というか、オーラが…」
と、突然リヴァイの部屋のドアが物凄い音をたてて開いた。
「うわ…エ、エレン俺を隠せ長身だろ」
「え、ちょっ」
「Aは居るか!」
するとエレンが、後ろにいる俺に指をさして、
「兵長、ここに居ますよ」
と言った。
裏切ったなノッポ。
「わ、待って待って、ゴキの事なら謝るから!」
「蜚蠊なんざどうでもいい!とにかく来い!」
と、俺の腕を引っ張った。
強制かよ。
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桜の花言葉
『高貴』『清純』『私を忘れないで』
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にゃるす。 - 真面目に泣きました…… 感動です!!こんな素晴らしい作品を作ってくださった作者様に感謝です!!ありがとうございます!!(人 •͈ᴗ•͈) (2022年6月9日 22時) (レス) @page50 id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぴりおどさん» 節子…それ涙です…(戯れ)ありがとうございます嬉しいです…!! (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりおど - 目から汗が…凄く面白かったです! (2021年11月20日 21時) (レス) @page50 id: d35dddd041 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 僕さん» ありがとうございます....!!涙していただけてとても嬉しいです…! (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
僕 - 感動しました。涙が止まらないです! (2021年3月31日 9時) (レス) id: 9ca767eafd (このIDを非表示/違反報告)
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