Desire7 ページ7
__
あれから寝付けないまま、夜が明けた。
「…これ…何だ?」
俺は疑問に思ったものを掴んで、リヴァイに聞くことにした。
2度目のリヴァイの部屋訪問。
ノックをする。
「入りまー…す」
俺は扉を開けて部屋に足を踏み入れようとする。
「今は入るな!!」
肩をビクつかせた。
リヴァイの姿を見ると、口と髪を三角巾で覆った姿のリヴァイ。
「…な、何してんの…」
「掃除中だ。入るな。後でお前たちにも全ての部屋を掃除させる。」
『あの人は潔癖性なのよ』
ペトラの言葉が脳裏に浮かんだ。
「…じゃあそっからでいいから質問に答えてよ」
「何だ」
「これ何?」
カサカサ、と俺の掌で音をたてる茶色い触角のある物体。
ブーン、と飛ぶ。
「危ねぇ!伏せろ!」
「はぁっ!?」
言われるがままに伏せた。
するとリヴァイが目にもとまらぬ速さで、刃を茶色い生物に突き刺した。
「…わぁ」
思わず拍手。
「…お前な、蜚蠊を持って来ようとは何事だ?」
「…ご、ごきぶり?」
「罰だ、この蜚蠊の串刺し刃とその液体がかかった床はお前が処理しろ」
「…えぇ…」
「えぇ、じゃねぇ」
「…はい…」
…
というわけでゴキ☆リとやらを処理しにウロウロしているところ、色んな人と目があったのですが、俺の持っているものを見て逸らされました。
「…これどこに捨てればいいんだ」
人に聞こうか…
でもリヴァイとエレンとあの4人以外喋ったことないしどう発音すればいいのか…
「ねぇ」
澄んだ声の人が俺に話しかけた。
振り向くと、
綺麗な黒髪の女の子だった。
雰囲気が何処と無くリヴァイに似ている…。
「珍しいし…見ない顔…ここで何をしているの?」
「…あぁ…い、いや…リヴァイに処理頼まれて…」
「…あのクソチビか。手伝ってあげる」
見かけによらず優しいんだな…。
「…あんた…な、名前は…」
「ミカサ。…ミカサ・アッカーマン」
「アッカーマン…か…」
すると、彼女は変わらない表情で、
「ミカサでいい」
と言った。
「貴方の名前は?」
「俺の名前なんか…覚えても意味ないよ」
「意味ある。私が覚えたいから覚える」
何だ、この人…
圧力すげえ…!
「A」
「A…変な名前」
「ひどいな…あと、なんで俺にそんなに優しいんだ…?」
「それは」
__
桜の花言葉
『高貴』『清純』『私を忘れないで』
544人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃるす。 - 真面目に泣きました…… 感動です!!こんな素晴らしい作品を作ってくださった作者様に感謝です!!ありがとうございます!!(人 •͈ᴗ•͈) (2022年6月9日 22時) (レス) @page50 id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぴりおどさん» 節子…それ涙です…(戯れ)ありがとうございます嬉しいです…!! (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりおど - 目から汗が…凄く面白かったです! (2021年11月20日 21時) (レス) @page50 id: d35dddd041 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 僕さん» ありがとうございます....!!涙していただけてとても嬉しいです…! (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
僕 - 感動しました。涙が止まらないです! (2021年3月31日 9時) (レス) id: 9ca767eafd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ