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夜野 side
取り敢えず 近くにあった喫茶店に入った。
店内は珈琲の良い香りで満たされていて、
内装も中々のセンス。
まぁ、うずまきには負けるけどね。
珈琲の味は嫌いだけど、香りは好き。
お子様？煩いよ。
カウンター席に座り、紅茶とシフォンケェキを注文し 少し辺りを見渡す。
ふと、目に止まった席が1つ。
テーブル席に居る4人組。
何やらコソコソと辺りを気にして話している。
『(怪しいな…)』
御手洗に行くフリをして、その席の横を通り過ぎる。
その際、一人の男に盗聴器を付けた。
気付かれないか不安だったが、どうやら大丈夫そう。
少し経ってから席へと戻ると、注文しておいた紅茶とシフォンケェキが置かれていた。
白のクリィムがたっぷり掛かっていて、甘党の私には堪らない。
紅茶を1口啜る。
アッサム独特な酸味が思考をスッキリとさせ、気持ちが落ち着いた。
鞄からある物を取り出し、イヤホンを耳につける。
耳に流れてきたのは男達の会話。
少し
─｢どう、す…ｻﾞｻﾞ…だよ｣
─｢大丈夫…ｻﾞｻﾞ…ボスが…ｻﾞ…隠…てる｣
─｢で…ｻﾞｻﾞ……軍警に…ｻﾞ……嗅ぎつ…ｻﾞ……たら如何…ｻﾞ…す｣
─｢ｻﾞｻﾞ…った金は……ｻﾞ…アジトに…｣
『(お、いきなり当たりかな)』
ふんわりとした甘みのシフォンケェキに舌鼓を打ちながら会話を聴く。
軍警、金、隠す……この辺りでかなりきな臭い。
先に店を出て後を追おう、
そう考え 最後の1口を飲み干して会計をする。
『美味しかったです』
｢有難う御座います。又のお越しを…｣
会釈をしてから店を出る。
近くの路地で待とうか……そう考えていると、近くで子供の声がした。
子 ｢うえぇん……おかあ、さ…っ｣
ぼろぼろと涙を零し それを必死に手で拭い乍 一人ポツンと立っている。
5歳ほどだろうか。
きっと、母と離れたのだろう。
『大丈夫だよ、一緒にお母さんを探そう』
微笑みながら声をかけると、男の子は此方を向いてくれた。
｢お姉ちゃん、だぁれ…？｣
そう聞かれたので私は
少し迷ったけど 出来るだけの笑顔で男の子の頭を撫でながら言った。
『武装探偵社の夜野Aです！』
名乗っていいか分からない。
でも、今は探偵社員として仕事中だ。
仕事を熟しながら、この子のお母さんを見つけ出す。
さぁ、新しい
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月瀬(プロフ) - マドレーヌさん» ありがとうございます〜！ (2019年10月9日 17時) (
レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
マドレーヌ(プロフ) - 一気読みしてしまいました！とてもおもしろいです(^ー^)大変だとは思いますが更新頑張って下さいp(^-^)q応援しています♪ (2019年10月9日 17時) (レス) id: c84dba5333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月瀬 | 作成日時：2019年9月10日 12時
