12話 ページ13
椿は考えた。
この凄惨な光景は棘様にとって一生のトラウマになるだろう。
そして椿はある1つのことを思いついた。
椿は長年棘のそばに仕えていたから、棘の''呪い''についてある程度わかっていた。
棘の言葉は''呪言''だと。
棘がいった言葉は棘に意思がなくてもその言葉通りになってしまう。
それを椿は利用しようとした。
椿はペンを取り紙に棘の呪言について、そして今日の出来事をさっと書いて机に置いた。
椿「棘様、今からあなたには私の事も今日会ったこと全て忘れてもらいます。」
棘「?」
まだ幼い棘には言っている意味がよくわからなかった。
椿「いいですか?棘様今から私に○○と言ったあと、自分に忘れてと言ってください」
棘「?なん、で?どーいう、意、味なの?」
椿は泣きながら棘を抱きしめる。
椿「大丈夫。何も怖がることはありません。棘様私はあなたのことが大好きです。本当の子のように大切に思っています。棘様、今は辛いかもしれません。ですが、いつか、絶対に幸せになれると信じています。
さぁ、棘様さっきの言葉を言ってください。」
棘「 【死ね】 【全部忘れろ】 」
こうして棘は椿のこともその小屋であったことも忘れてしまった。
小屋から使用人が戻ってこないのをおかしいと思った別の使用人が2人の死体と、気絶している少女を発見し、机の上の手紙に書かれていることで、棘の能力を知った棘の両親は棘に口枷をつけ、しゃべることを禁じた。
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作者名:ウジン | 作成日時:2021年2月27日 15時