７３４．過去〜無敵の姫君の母は〜 ９ ページ17
何故、そんなに悲しそうに笑うのか看護師には分からなかった。
不思議そうに彼女を見つめているまた、彼女が口を開いた。
緋香里)最近あの人を見ていると胸騒ぎがするんです
看護師)え？
緋香里)だから今も早く行かないとイケない気がして……
看護師)どういう――
看護士が彼女の突然の言葉に聞き返そうとした時、屋上についたようでチーンという音とともに扉が開いた。
開けた扉から真っ先に見えるはテニスコート。
大学生くらいの男子が数人で使っていた。
二人はエレベーターから降り立つと視線を彷徨わせて深夜の姿を探す。
きょろきょろとしていると緋香里の目に深夜が映った。
彼女の目に映った深夜は、テニスコートをぼぅっと見ていたようだが不意に後ろを向いて手すりを掴み空を見上げた所だった。
その途端、彼女自身も驚くほどの大きな声が口から出てきた。
緋香里)深夜っ！！
彼女の声は屋上に響き渡った。
テニスをしていた大学生は驚いてボールを空振ってしまっていた。
そして深夜は驚いた顔で声のするほうに顔を向けた。
少し遠くだったからか深夜の声は聞こえなかったが、その時確かに「緋香里？ 」と口元が動いていた。
緋香里は急いで彼のもとに走っていくと勢いよく抱き着いた。
緋香里)良かった……急に病室からいなくなったりしたらダメでしょう
何処にもいかないようにと力強く抱きしめる。
深夜)痛いって。もう少し力を抜いてくれ
そんな彼女を深夜はあやすように背をポンポンと叩きながら言った。
７３５．過去〜無敵の姫君の母は〜 １０→←７３３．過去〜無敵の姫君の母は〜 ８
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヴィクトリカ - 更新ありがとうございます!!これからも頑張って下さい!! (2015年4月14日 21時) (
レス) id: c4ddc82e5b (このIDを非表示/違反報告)
moka。(プロフ) - ヴィクトリカさん» 返信遅れて申し訳ありません。コメント、ありがとうございます！とっても嬉しいです！更新楽しみにしていてください！！ (2015年4月14日 19時) (レス) id: 87f8ced713 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィクトリカ - とっても面白いです!!笑いやシリアスがあって最高です!!更新めっちゃ楽しみに待ってます!! (2015年4月13日 0時) (レス) id: c4ddc82e5b (このIDを非表示/違反報告)
moka。(プロフ) - ソプラノ♪アルトさん» それはとても嬉しいです！今は過去編をやっていますが、これからもまだまだ続くと思うのでお付き合いのほど、お願いしますね！！これからも更新頑張っていきます！！ (2015年4月1日 21時) (レス) id: 87f8ced713 (このIDを非表示/違反報告)
ソプラノ♪アルト(プロフ) - 爆笑したり、悲しくなったりがあってここまで一気に読んでいてあれ、もう続編？と思うことが多かったです。素晴らしい作品だと思います！ (2015年3月31日 18時) (レス) id: e7bf96a70d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：moka。 | 作成日時：2015年2月1日 22時
