平凡を求めて媚を売ってたのに何故こうなった。

。２７ ページ30

授業が終わった。
帰りの準備をする私。

最近バスケ部との関わりが多くなってきた気がする。
これは、一番使いたくなかった手。


バスケ部との関わりは多くなるが、バスケ部レギュラーに嫌われるチャンス。

嫌われる、というより良いとは思われない。


これをチャンスにクラスのミーハーの友達ともよりを戻せるかもしれない。


「仕方ない…か。」


準備を終わらせ、第１体育館へ向かう。

確かバスケ部は第１体育館だったはずだ。


パシリ、と頬を叩くと体育館へ歩き始めた。


校舎を出る。

バレー部が使っている第３体育館を通り過ぎ、テニス部が使っているテニスコートを通り過ぎ、バスケ部の２.３軍が使っている第２体育館も通り過ぎ。


「第１体育館…」


ボールをつく音。
シュッ、とゴールのネットをくぐる音。

体育館の扉を開け、すぅっと息を吐くと、声をあげた。


「すみませぇ〜ん！マネージャー希望なんですけどぉ…」

。２８→←。２６

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す