No.39 ページ40
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その目は果たしてどちらを捉えて居るのだろう。
デイダラに布で私の目を隠されてしまった。
鏡眼で何とか出来ると思ってたけど、
こうなると私はみんなにとってただの足でまといだ。
「オレなんか相手にしてていいのか?うん?
写輪眼のカカシよ」
『…、』
カカシ……。
「言っちゃあ何だが
サソリの旦那はオレよりも強いぜ
たぶんな…うん」
あれ?ってかオレって言ってたっけ…?
オイラじゃなかった…?
とりあえず、布越しじゃ鏡眼を使っても鏡像は作り出せないけど、様子を見ることは出来るから常に発動状態にしておく。
「先生はサクラちゃんの方へ行ってくれ
我愛羅とAは…オレが助ける!」
そう言って飛びかかってきたナルトだったがその攻撃はスカされ、岩壁にぶつかった勢いで壁が崩れていく。
そしてデイダラが放った小さな白い鳥はカカシに向かうが
カカシの投げた手裏剣が命中。
「__喝!!」
__ボンッ…!!
うわぁ……
リアルに怖ぇ……
落ちそうになって、動きにくい腕を無理やり動かし
慌ててデイダラにしがみつくとある事に気が付いた。
『って、アレ…?』
「……何だ?うん?」
待って??
腕??
『う、腕は…?ひ、ひだり……の……』
「……潰れた。うん」
『え……?』
デイダラの片腕がなくなった。
何故かその事にものすごく衝撃を受けた。
そんな私を他所にデイダラは今も交戦している。
片腕が無いこの状況で……
忍だったらそれは
当たり前の事なんだろうけど…でも…
なんでこんなこと考えてしまうんだろう
コイツの事になると、私は何故か私でいられなくなる
「我愛羅とAはぜってー渡さねぇ!」
「変わった人柱力だな、お前
人柱力はネクラで人嫌いだと聞いたがな…うん」
「それにこの我愛羅という奴も珍しい…
ここまで他人に思われてた人柱力もいなかったが」
まずい……これは……
ナルトを煽っているのか…?デイダラ…
デイダラは続ける。
「こいつを除き今までに二人
人柱力をオレの仲間が倒したんだがな」
「そいつらの仲間も里の者も誰一人として
助けようとする奴はいなかったらしいぜ…うん」
待って、ストップストップ。
ナルトの表情が…ってあれ、九尾のチャクラが蠢いてる…
『やめてデイダラ…それ以上言ったら、』
「静かにしてろバカA」
『んだとぉ…!?』
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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時