朔間凛月『もう一回』 ページ32
『…凛月くん、起きて』
「…やだ」
『もう、私が起こしにきてから20分経ったよ〜…』
放課後の2Bの教室。
凛月くんの前の席に座り、必死に起こそうと頑張っている。
…なかなか起きてくれない。
すー、すー…と気持ちよさそうに寝息をたてている。
『…』
顔を近づけて、凛月くんをジッと見る。
『…綺麗な顔、』
アイドルだから当たり前なのだろうけど。
『…やっぱり、好きだなぁ…』
ポロリと口から出てしまった。
…聞かれてない、よね。
…ちゅ
一瞬、唇に触れた柔らかいもの。
…なに、今の。
『…………は』
30秒経っても、出てきたのはこんな間抜けな声だけ。
理解するまでに時間がかかった。
…今、私の唇に、凛月くんの唇が？
「…なにマヌケ顔してるの」
「綺麗な顔がもったいないでしょ〜」
ニヤニヤする凛月くん。…さっきの独り言、聞こえてた？
「ちょっと、聞いてる？」
「…もう一回してほしいの？」
『ちっ、ちがっ！ちがう、』
やっぱり、私キスされて…！
『…独り言聞いてたの？』
「聞いてたよ」
…恥ずかし、
『…好き、って言ったのも？』
「聞いてたよ」
『………返事』
「…え、もう返事したつもりなんだけど」
『へ？』
「…察してよ。キス…したでしょ」
「俺も、アンタのこと好きだよ」
「…ねぇ、もう一回…いいでしょ？」
『…うん』
今度は、彼氏彼女として。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 361人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かなで(プロフ) - 美月さん» 細かくリクエストありがとうございます！！！かなり遅くなるかもしれませんが頑張りますね！ (2020年6月26日 0時) (
レス) id: fe351c6673 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 月永レオくんのは、幼い頃からずっと(革命時も)レオくんの隣にいて支えてる幼なじみの設定でお願いします! (2020年6月25日 22時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 月永レオくんのお話と瀬名泉さんが彼女を溺愛してる話が呼んでみたいです!! (2020年6月25日 21時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
かなで(プロフ) - タナカさん» リクエストありがとうございます！今書いてるのを投稿し終えたらすぐに書き始めますね！ (2020年6月25日 15時) (レス) id: fe351c6673 (このIDを非表示/違反報告)
タナカ - 大神晃牙くんお願いします！！ (2020年6月24日 23時) (レス) id: 966fc687b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かなで | 作成日時：2019年8月10日 18時
