◆俺だけだろ...ｯｯ？！◇4【宮地清志】

love＊62 ページ4

貴「み、宮地さ、」



宮地「なんでそんな嘘つくんだよ

俺がどんな気持ちになったかわかるか」



貴「ちが、ちがいますっ」





なんで俺はこんなきれてんだろう


冗談だったんならいいじゃねーか。


なのに





どうしても


簡単に別れようなんて嘘をつける鈴野に





すごく悲しい気持ちになってしまった









宮地「.....お前は、そういうことすぐ言えちまうんだな。お前にとって俺って、そういう存在な訳か」




貴「宮地さんっ...!!」





泣きそうな顔で俺を見上げる鈴野



こんな顔が見たいんじゃないのに



なんで...






貴「み、宮地さんだって...私の嘘簡単に信じちゃって、わかったって言ったじゃないですか！」





ケンカしたいわけでもない






宮地「お前がそう言ったからだろ!?」







貴「でもっ...!!ほんとに私のことす、好きなら...っ、無理矢理でも止めたらいいじゃないですか！」









だって



鈴野のこと好きで



朝から夜まで




ずっと考えたり、









宮地「......お前だって、好きならひょいひょい別れようとか言わねえだろ」









.









.









貴「宮地さんのわからずや！嫌いですｯｯ!!!」









宮地「奇遇だな。俺もお前みたいな軽薄なやつは好きじゃねえよ」









嫌いなんて


いってほしくない









...それなのに









ショックを受けたような顔をして

震えながらポロポロと泣き出した鈴野を









追いかけることができなかった。

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