◆俺だけだろ...ｯｯ？！◇4【宮地清志】

love＊83 ページ25

貴「宮地さん」


宮地「ん？」


貴「宮地さんは、なんで私なんですか？」



勝手に口が開いて

出た言葉がそれだった。


宮地「なんでって…知れねえよ、そんなの」


貴「私も、分かりません」


ぽつりぽつりと会話する。


けど、手はしっかりとつながれたままだった。



宮地「高尾とか、いるじゃねーか。

あいつ、話してたらウザイときもあるけどおもしれーし、俺みたいにおこんねーし」



貴「宮地さんだって、もっとスタイルいい子とか、
可愛い子とか、たくさんいます」





宮地「まぁ、そうかもな」



貴「ですよ」




宮地さんは天井を見上げて

何か考えてるようだった。



すると、何を思ったのか


握りあった手を持ち上げて、私の手を自分の頬に当てた。







宮地「分かんねえけど….こんな風にお前に触れてると
…Aが可愛く見えてしかたがない。

やっぱり、好きだって….思う」



ふっ、と表情を緩ませて宮地さんが言うと

私の手の平に唇をあてた。




宮地「お前だからだよ

お前じゃなきゃ、こんなに愛しいなんて思わねえよ」



貴「ｯｯ〜ー、宮地さん……恥ずかしいです…」




宮地さんの目が

優しく見つめてくれるから


どう目をあわせたらいいのかわからない…




貴「….宮地さんは、私を喜ばせるのが得意ですね」



宮地「なんもしてねーし」









そんな、いつもみたいな会話をして


夜が深くなってきた頃








お互いを求めるように


自然に




体を重ねた。

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