◆俺だけだろ...ｯｯ？！◇4【宮地清志】

love＊73 ページ15

昨日も

今日も

たぶん、明日も。




鈴野はずっと隣にいて







名前を呼んだら、振り向いてくれて









笑顔を見せてくれる。









当たり前だけど、そんな小さな幸せで十分だった。






鈴野と出会って





メールをもらった日から



２年と、数ヵ月。







短いような、長いような






どっちにしても

これからもずっと鈴野が隣で笑ってくれることは

変わらないって信じてやまなかった。






いつか、結婚して





幸せにしてやりたいって思うし。







お前といると

ずっと先のこと妄想しちまう。






それは、暖かくて


きっと楽しくて幸せなんだろうって





鈴野の顔見ながら思って


笑ってしまった。









貴「人の顔みて笑うなんて失礼ですね」





首を傾げて聞く鈴野は

そう言いながらも、少し笑っていた。






宮地「なあ、もうすぐ、お前誕生日なんだろ？何かほしいもんとかある？」





貴「そういうのって秘密で準備して驚かせるものじゃないですか？」






宮地「間違って変なもん買いたくねえからな」








そう言ったらロマンがないって言われた。







宮地「べ、別に鈴野がそうしてほしいならそうするけど」



貴「そうですね。じゃあー…うん…」



宮地「決まったのか？」





すると、鈴野は少し頬を染めて恥ずかしそうにこちらを見つめた。


それに無意識に俺もドキッとした









貴「じゃあ、誕生日の日になるときに


2人でいたいです…」









ほんの少し


間があいて




鈴野の目が俺から気まずそうに視線を反らそうとしたとき





俺は口を開いた。









宮地「分かった。


きっちりプレゼント用意して、お前と誕生日の日になるときに一緒にいる」









そのあと



鈴野が本当に嬉しそうに笑うから





これは、絶対にしてやらねえとな、って思った…

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