◆俺だけだろ...ｯｯ？！◇4【宮地清志】

love＊70 ページ12

貴「宮地さんっ！お、下ろして！」



宮地「……」




なんでこの人なんも話さないの？！




貴「みや、っ、宮地さんんっ」




というか！

高いですから！



なにこの世界！







だいぶ歩いたところで

また体が浮いて



地上に足がついた。




一瞬安心したのもつかの間。






また、


壁に挟まれてる状態…





目の前には


めっちゃ怒ってる宮地さんの顔…







貴「あの、宮地さ、んｯｯ?!!」





今度は


考える間もなく、キスがきた。





貴「……っん、…… んん」





考えてる場合もないし


息をするのも忘れて


というか、息をする方法忘れて






目の前の宮地さんで頭がいっぱい。








宮地さんの胸に手を置いて逃れるように押すけど


その手は宮地さんの指に絡まって


壁に押し付けられた。






なんで、この人は言葉より先にキスからするんだろう。




まだ、怒ってるの…？




やっぱり、きらい…？





貴「ん…ｯｯ、ふ……ぅ…///」





きらいなら





なんで、舌まで絡めてさ





こんなことするの





私がキス下手って知ってるのに。









薄く目を開けてみると



一瞬、目のあった宮地さんが





宝物を見るような目で私を見つめていたから。









どうしようもなく胸がキュンとして

何も考えられなくて








もう、理由とかなんにもいらないけど






ただほんとに宮地さんが好きなだけなんだなって





思って。









私は宮地さんの手を握り返した。

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