【あんスタ】貴方の愛を求めます５【朔間零】 (ページ7)

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しばらくして、眠ったままの零をうちわで扇いでいると、零がもぞもぞと動き出し目を覚ました。

「ようやく、れいが『おきた』みたいですね～」

「おぉ、それは朗報だ！朔間、大丈夫か！生きてるかっ？

いったい何で、海を漂っていたのだ？誰にやられたっ、仇はとってやるからな！」

起きたての零の耳元で騒ぐ守沢。

「うう……耳元で騒がんでおくれ。

どうも熱中症らしくて頭がガンガン響くんじゃよ～？」

「そうか！すれはすまない！声がでかいのは生まれつきだっ。ふはははは☆」

零が目を開けると、膝枕をしているAと必然的に目が合う。

そしてしばらく沈黙が続いた後、零は再び目を閉じた。

「いかん……守沢くんが我輩の愛しき幼なじみの姿に見えるとは……

じゃが、その姿じゃと不思議とそのうるさい声も女神の囁きにしか聞こえんのう～」

『なに寝ぼけたこと言ってんの』

「ダメじゃ……幻聴まで聞こえて……」

『幻覚でも幻聴でもないし、ここにいるのは私本人ですけど？

誰が助けてあげたと思ってんの？心配したんだからね』

Aがそう言うと、零はようやくAが本物だと気付いたのか、飛び起きてAを見つめた。