【あんスタ】貴方の愛を求めます４【朔間零】 (ページ32)

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斎宮の鋭い目付きがAを捉え、鼓動が早まる。

『あ、えっと……初めまして、ですよね？』

「実際に話すこと自体は初めてだったね。

君のことは僕の友である零から話は聞いているよ。

だからこそ、聞いているんだ。

なぜ、君がその男と一緒にいるのだね？」

斎宮はAと天祥院の事情を理解している風な言い方をしてAを問い詰める。

「こらこら、女性相手に凄むのはよくないよ？

それに、彼女は僕がここに連れて来たんだよ」

「貴様には聞いていないのだよ」

昨年の抗争から険悪なままの２人。

逆先に続いて、元五奇人のメンバーに出くわすことなど想定していなかったAは、全身に冷や汗が流れる。

「聞きたいことも言いたいこともあるだろうけど、今回、君に用があるのは僕のほうだ。

リストランテに席を用意するから食事でもしながらお喋りしない？」

「貴様と長話するつもりはない。要件があるなら手短に、この場で言いたまえ」

斎宮がそう言うと、天祥院はいつものようなニヒルな笑みを浮かべ話を始めた。