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「何のことかさっぱりじゃがのう〜?
でもまぁ、ちょっとした意趣返しにはなったじゃろ?
苦しめ苦しめ、悲鳴も憎悪も我ら『UNDEAD』の糧となる……♪
これが『B1』で恥をかかされた、いいやこれまで圧政に屈してきた我らからの返礼じゃ。
因果応報じゃよ。ちっとは懲りたかの?」
零の言葉に英智は首を横に降る。
「いいや。僕はまちがっていない、今でもそう思うよ。
かつて無秩序だった夢ノ咲学院を変革するには、圧倒的な統治者が必要だった。
すべてを統一し、君臨する『皇帝』が。
勝利しつづけるのが、『皇帝』の義務だ。
僕は、それを果たしつづけてきた。そのことを後悔はしない、たとえ最終的に断頭台にかけられようとも。
誇り高く、笑顔で散ろう。もっとも、まだ玉座をおりる気はさらさらないけどね?」
英智はそう言うと、伏見に支えられていた手を退け、胸を張って自らの力のみで舞台上に立った。
「まず手始めに、『UNDEAD』を処刑する。不死者でも二度と蘇れないほどに、徹底的に断罪してあげよう。
そして『Trickstar』も処断し、『DDD』を制する。
下克上などない。この内乱の、騒動の始末は、この僕がつける。もともと、これは僕が始めたことだからね」
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作者名:もぶピ | 作成日時:2022年9月14日 1時