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準決勝の準備をするために講堂に集められた観客とアイドルたち。

運営の者達も総動員して、忙しなく動き回っている。







『椚先生、勝手に準決勝の場を変えられては困ります。

準決勝は、グラウンド傍の一番大きな野外ステージで行う手筈だったはずです。

一般客も突然の変更に対応しきれず混乱しているようですし、運営側の生徒たちが上手く誘導してはくれていますが……』


「これは『fine』からの要望です。

連戦連勝を続けてきた『fine』ですが、天祥院くんの体力も限界に近いゆえ、準決勝と決勝の移動の手間を省かせてもらいました。

それに、貴方は確かに『DDD』の総責任者ですが、プロデューサーならばアイドルたちの管理もしっかりとすべき立場なのでは?

体調管理とて同じことです。卒業したばかりで、まだ学生気分が抜けないのは大目に見ますが、自分の仕事はしっかりしてください。

それが、社会に出た大人の常識ですよ?」


『っ……わかりました』







椚から説明を受けるついでに説教まで喰らってしまったAは、しかめっ面で準備に戻った。

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作者名:もぶピ | 作成日時:2022年9月14日 1時

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