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「君を____僕たち生徒会の専属プロデューサーに任命したい」


『……は?』







聞き間違いにしてはハッキリとしすぎており、冗談にしては質が悪すぎる話だった。








『私が、君ら生徒会に所属するアイドルのプロデューサーになれと?』

「生徒会……というか、敬人が所属する『紅月』、そして僕やここにいる桃李が所属する『fine』に、だね。

僕ら生徒会は、昨日のドリフェスで土を被ってしまった。それを払拭するために、君の力を借りたいんだ。

嫌だなんて、言わないよね?」


『嫌だけど?』








ハッキリとそう断りを告げると、それを聞いていた英智以外の役員たちがギョッとした顔でAを見つめる。








「ちょっと!英智様の頼みを断るなんて身の程知らずにもほどがあるんじゃないの?

たかが外部講師のくせに!」

「やめろ姫宮っ」

「なんで!?英智様も、なんでこんなやつを僕らのプロデューサーにするの!?」







姫宮がそう言いながらAを指刺すと、英智は顔色ひとつ変えずに返す。







「それは……僕がまだ、彼女のことが好きだからかな」

『あ……?』








Aは心底意味がわからないと言いたげな顔をしながら、英智の発言に鳥肌が止まらなくなっていた。

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作者名:もぶピ | 作成日時:2022年9月5日 1時

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