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「わんこって呼ぶな!俺様は犬じゃね〜よ、誇り高き狼なんだよ!」


「よしよし、可哀想なわんこ。知っておるぞ、鬼龍くんにいじめられて尻尾を巻いて逃げ帰ってきたのじゃろ?

あの鬼っ子は火中の栗じゃ、迂闊に触れれば大怪我するぞい。

生徒会なんぞより、よっぽど危うい。噛みつく相手を間違えたのう、わんこ?」







零の言葉に不服げな表情を見せる大神。







「しかし訳知り顔ですけど、朔間先輩も昨日のドリフェスを見てたんですか?」

「相変わらずの地獄耳ですね〜?」


「くくく。我輩は何でも知っておるよ、この学院のことなら何でも。

しかしまぁ……。あまり勝手な振る舞いはせんでおくれ、わんこ。

生徒会に目をつけられるのは、あまり愉快ではないんじゃがのう?」

「テメ〜が不甲斐ないから、俺様が暴れてんだろうが!

動けよ、ちょっとは!頼むからよう!


あんたもよう、うちの学院が『このまま』でいいなんて思ってね〜だろ!あぁん!?」








大神の言う通り、この学院は生徒会により支配されていた。

圧倒的な権力をもつ生徒会が、アイドルの力量を競いあうドリフェスを利用し、学院に都合のいいアイドルのみ優遇する体制を敷いているというのだ。

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作者名:もぶピ | 作成日時:2022年9月1日 21時

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